中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

<首都スポ>センバツ高校野球 宮里が清宮越え宣言 常総学院1年生怪物プーさん

2016年1月30日 紙面から

2年連続9回目のセンバツ出場を決め、喜ぶ常総学院ナイン=土浦市の常総学院で(北田美和子撮影)

写真

 第88回センバツ高校野球大会(3月20日から12日間・甲子園)の出場校を決める選考委員会が29日、大阪市内であり、関東・東京からは、甲子園8強経験6校が選ばれた。2年連続9度目の出場で、春夏通算3度目の優勝を狙う常総学院(茨城)の4番、宮里豊汰一塁手(1年)は、関東ナンバーワンの右の大砲。夏の甲子園を沸かせた早実の清宮幸太郎越えをブチ上げた。

   ◇

 昨年ベスト8の常総学院がパワーアップしてセンバツに帰ってくる。盗塁、バント、エンドランを使った伝統のきめ細かい野球に、ことしは長打力もアップ。その中核が、関東大会で4番を打った1年生スラッガーの宮里内野手だ。

 6月に左すねを痛めて夏には間に合わなかったが、新チームでベンチ入りすると、持ち前の強打を発揮。秋の公式戦8試合で打率5割2分、2本塁打、8打点。関東大会の初戦では、横浜のドラフト候補右腕、藤平から豪快2ラン。木更津総合との決勝でも無死一、二塁で3ラン。バント不要の右の長距離砲だ。

 甲子園と同じ広さの野球部グラウンドでも柵越えを連発。はちみつ大好きの甘党で、顔が似ているからと、愛称は「プーさん」とかわいいが、飛距離も言うこともドでかい。「甲子園で、清宮(早実)の本塁打を越したい。清宮は2本なので自分は3本」。スーパー1年生をおしのけ「宮里世代と言われるようにしたい」と言い切る。

 久しぶりの大物に、取手二監督時代、常総での総監督も含めて春夏合わせて“40度目”の甲子園となる木内幸男前監督(84)も「いいバッターを見つけたな。あれだけ飛ばせるバッターはいない」と感心しきり。センバツで全国区スターをつくって夏に臨め−が木内さんの理想。新2年にしてスターになれるにおいがプンプンだ。

 投手陣は、左腕エースの鈴木昭汰投手(2年)と右腕の樫村雄大投手(2年)が安定しているだけに、頂点へのカギは打線。佐々木力監督(49)も「昨年ベスト8の投手陣が残っているので、バッター陣を育てたい。打って、打って、打って甲子園に乗り込みたい」と頂点を見すえる。1100グラムの金属バットを使って打撃練習している打線が4番の宮里を中心に大暴れすれば、2001年春、03年夏以来3度目となる全国制覇も見えてくる。 (小原栄二)

   ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

この記事を印刷する

PR情報





中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ