2012-03-05 23:59:59
ピースボート世界一周の旅 75回クルーズ43日目
テーマ:世界一周
43日目。
7時20分起床。
朝食に行ってから有料GETへ。
そしてGETを途中で抜けて辰野さんの講義へ。今日は前半はカンブリア宮殿で辰野さんが特集された時の映像があって、その後に講義という流れだった。にしても、今日の講義の内容は最高だった・・・。
※以下は後日まとめた内容です。
(ココカラ)
夢と冒険シリーズの第2段は「遊ビジネス(ユウビジネス)」というテーマで、私が一番聞きたかったビジネスに関するお話しでした。前回の「原点」の時にお話ししてもらった16歳の時に決めた「アイガー北壁を登る」という夢と、「28歳で山に関連したビジネスで起業する」という夢。前回の「原点」では「アイガー北壁を登る」ことについてのお話で、今回は後者の「28歳で山に関連したビジネスで起業する」ことについてもお話しいただけました。
辰野さんの進路は16歳の地点で明確になっていたので、大学には行かずに実社会で4年間ビジネスの勉強をしようと思って就職したそうです。繊維商社で勤めて、そこで繊維と出会って、こんな素晴らしい素材があったのかと驚いたらしい。辰野さんは今まで登山の装備にはずっと苦労させられてきたので、その繊維を使ったら、きっといいものができるだろうと思って、物作りを始めたそうです。
ただ、実は辰野さんが高校1年の時に考えた起業というのはそんなものではなく、最初は山のガイドになりたいとか、山の専門店を小さく作って、その横に喫茶店かなんかおいて、山好きの方がみんな集まってきて、山の話しでわいわい楽しめる。そんなイメージだったそうです。しかし、繊維に出会ったので、これは人の作ったものを売っている場合じゃないと、自分でこれを一つの商品にしたいということで、動き出したとのこと。
1975年の8月1日。辰野さんの誕生日が7月31日なので、予定通り28歳の誕生日の翌日から2人の知合いと一緒に3人でモンベルを始めたと。
もともと辰野さんはすし屋の息子なので、父親が働いている姿をずっと見ていた関係で、大変だと思いながらも、自分で商売をするっていうのが当り前の感覚を持っていて、どこかで勤め人になって働くという選択肢は頭の中に最初からなかったんだそうです。ちなみに会社を興した時は資本金はゼロだったと。ただし、株式会社という形でやるには、払い込み資本というのがあって、銀行に一定期間、資本金と称するものを預けなければいけなかった為、その最初の資本金が200万円ということにしたそうなんですが、その200万円を母親から借りて、そのまま銀行に預けて、1週間後に全部引き上げて母親に返すというやり方をしたそうです。ですので、スタートは全くのゼロなんだとか。
辰野さんには、よく講演依頼があって、その時に質問で「退職金が1000万あって、それでビジネスを興したいんですけど、どうしたらいいですか?」という相談があるらしいのですが、そういった時は辰野さんは「やめなときなさい」と答えるとのこと。その理由について辰野さんはこんなふうに言っていました。
「人間というのは1000万用意して始めたら1000万使い切るまでモノを考えないです。2000万持って始めたら2000万使い切ってしまいます。社長になったんだからいい車に乗って、オフィスもいいオフィス借りて、コンピューターやFAXやOA機器を買い揃えたら一気になくなりますよ。ゼロだと考えるんです。どうやったらお金がなくてもやっていけるかって、これは今だに僕は信念として言えます。会社を興すのにお金いらないです。一銭もいらない。知恵さえあれば何とかなる。」
実際に辰野さんは資金ゼロから、1年目で1億6000万の売上げを作って、この資金が最初に原動力となったと。ただし、製品の売込みには苦労したという話しはされていて、当然ながらモンベルという知名度はゼロなわけで、宣伝活動についてはこんなドロ臭い話しを聞けた。
「専門店に売りに行ってもね、電話して「モンベルです」っていうと、「どこの喫茶店?」みたいな、モンブランと間違ってるんちゃうの?ってなことが本当にしょっちゅうありましてね、笑い話しですけど、最初は電話をかけるわけですけど、で、鼻つまんでね、「もしもし、お宅にモンベルの商品置いてますか?」って聞くわけですよ。そうすると「え、モンベルってどこの品物?」って、そんな電話が何度かあると専門店もモンベルは仕入れんといけないかなとか思うわけです。そういう姑息な手段も使いました」
商品に関してはユーザーのニーズは立つのさんが一番理解していた。自分が山登りをした中でこんなものが欲しいというものをそのまま商品開発に活かしたという。そして最初にヒットしたのが寝袋。1年目から1万個以上売ることができたと。ちなみに現在のモンベルは37年経って平均年齢が32.5歳という若さを保っているという。売上もずっと右肩上がり。年商は420億。去年の売上がグンと伸びた原因について辰野さんはこのように言っていました。
「やはり震災の影響が非常に大きいと思います。今回東日本大震災を受けて、アウトドア商品がいかに役立つかってことを皆さん身に沁みたんだと思います。実際に震災の中で、「モンベルのダウンジャケットを着ていたので助かりました」という声を頂いています。「なんでですか?」って聞いたら、4人流された中の3人がモンベルのダウンジャケットを着ていたおかげで浮いたっていうわけですよ。僕は実験したことはないけどダウンジャケットで浮くみたいなんです。うちのダウンちょっと自慢させてください。うちのダウンはすごく質がいいので、水を吸わない、はじくんですよね。それで3人浮いたっていうわけですよ。お婆ちゃんは着ていなかった為に残念ながら流されて亡くなったけど、3人は助かった。それとか、アンダーウェアーを着ていた為に助かりましたって何人にも言われました。濡れても温かいんですあれ、保水性がないから、自分の体温ですぐ乾かすことができる。そういうことで、アウトドア用品がいかに役に立ったかということで、現実売上げがドカンと上がったのね、これは喜んでいいのかどうか分かりませんけど、少なくともお役に立てればということです。」
ダウンジャケットがライフジャケットになったという話しには驚いた。商品の品質を求めた結果、それが人の命まで助けたというストーリーを聞いてしまうと、今までモンベル商品を全く使ったことがなかった私も一度ぜひ着てみたいという気持ちになった。モンベルは現在日本全国に約70店舗の店舗展開やっていて、さらに今後10店舗くらい出店する予定は決まっているという。現在70店舗くらいの直営店。インターナショナルビジネスとしてはアメリカはコロラド州のボルダーというところにモンベルアメリカっていう現地法人がある。スイスは辰野さんがアイガー北壁を登ったグリネルワールド?という地域にあるそうです。それ以外に、韓国、香港、台湾、ネパール、そして中国には去年の11月から進出したと。ちなみに韓国に関しては現在125店舗もあって日本より多いらしい。ちなみに韓国はライセンスをLGグループが持っているそうです。驚いたのが、たった2年半の間に125店舗オープンしたということ。現在はLGグループが中国マーケットもやりたいと言っていて、去年の11月に北京の第1号店がオープンして、今後は中国でも大きく展開する予定とのこと。
次に、リーダーに求められる力についてお話し頂けたのですが、それに関しては、シンプルに「企業の進む方向を示す力」とおっしゃっていました。これに関しては知っている方も多いと思いますが、3人のレンガ積みの職人の話しを辰野さんがしてくれました。知らない方もいるかもしれませんのでシェアします。
ある日、3人のレンガ積みの職人がレンガを積んでいました。それを見ていたある人が1人目の職人に聞きました。
「あなたは何やってるんですか?」
すると、1人目の職人は答えました。
「私は、レンガを積んでいます。」と。
次に2人目の職人に同じ質問をしました。すると、2人目の職人はこう答えました。
「私は、レンガを積んで壁を作っています。」
最後に3人目の職人に同じ質問をしました。すると、3人目の職人はこう答えました。
「私は、レンガを積んでいて、これがやがて大聖堂になるんだ。だから私は大聖堂を作っているんだ。将来これを子供に話して誇りにしようと思うんだ。」
という話しです。3人の職人がやっている行為自体は「レンガを積む」という全く同じことなのですが、1人目の職人と3人目の職人の人生の質は全く違うと。1人目の職人や2人目の職人には目的というものがないわけで、3人目の職人にはちゃんと目的があって完成した教会のイメージができていたという話しです。
話しを戻すと、ようするにリーダーがすべきことというのは、「レンガを使って何を作っているかってことを社員に示すこと」という非常に分かりやすい説明をしていただけました。ようは、「売上を上げろ」ということは目的ではない。レンガを早く積むとか多く積むというのは、あくまで手段であって、本来の真の目的は何かを明確に社員に示すのが社長の仕事なのだと。これには唸った。そして、これは社員だけではなく、しっかりとユーザーにも伝える必要もあると感じた。
その後の話はこんな素敵な話しだった。
モンベルでは展示会を年に2回、東京と大阪でやるそうなんですが、そこには得意先のアウトドアショップのオーナーさん達がお越しになるそうで、ある時こんな質問をされたそうです。
「辰野さんの会社はどんどん大きくなっているけど、この先はどうしたいんですか?」と。
この質問に関して辰野さんはこんなことを言っていました。
「そういう質問って、質問するほうは簡単だけど、答える方は難しいですよ。そういう時、僕は必ず「じゃあ、あなたどうするの?」と聞きかえします。すると、彼はこう答えました。「四国で一番のアウトドアショップにしたい」と。僕はなんせ負けず嫌いですから、すかさず「俺は世界一だ」って、こういうふうに答えたわけです。ところが、二人の会話は実は噛み合っていないんですよ。なぜかというと、定義がないんです。"一番"の定義が何の一番か、彼はなんとなく四国で一番の立派なアウトドアショップって答えたんですけど、僕の場合はですね、キザですから、あんまり僕の顔見ないでくださいね・・・
『世界一幸せな会社』
世界一ってかっこいいでしょ。ちょっと恥ずかしいんですけど、世界一幸せな会社にはね、この瞬間からなれるんですよ。この瞬間ですよ。例えば四国で一番の売上げの店にしようと思ったら、一生懸命夜も寝ずに働いて、ようやくなったとしても、例えばなんかの大手がきたら、次の瞬間からまた走り続ける。僕はそんなの嫌なんですよ。負けず嫌いだから僕は売上げでは勝負しない。うちは世界一幸せな会社です。僕がこれを言った後に、スマップが「世界でひとつだけの花」という歌を出したんですけど、あれ僕のマネしたんちゃうかって思うんですけど、まさに彼らが言うあれですよ。人と比べる必要なんて全くない。今この瞬間自分が幸せと思えない人は、おそらく一生幸せだとは思えないと思う。あれができたら幸せになれると思う、とか、これができたら幸せになれる、と思っている人は、きっと一生幸せになれない人なんだろうなっていうふうに思いました。」
ちなみに私が辰野さんにもらった名刺の裏にサインを求めたら、こんな言葉が入っていました。
ますます辰野さんに魅力を感じる麻井でした。
(ココマデ)
その後は無料GETに行ってから昼食へ。
そしてひたすら文章起こしを。夕方にようやく一昨日の講義分が完了。そしてそのまま今日の講義分を。だんだんやり方に慣れてきたのと、タイピングスピードも前よりもかなり早くなっている気がする。
そして19時からは辰野さんと今後の講義の打ち合わせ&夕食へ。年商420億企業の創業者とこんなに間近で接する機会はそうそうない。本当にこの船に乗って良かったと心から思う。
夕食後は辰野さんの得意な笛をプールデッキで披露してもらった。素晴らしい音色に全員うっとり。。。
その後もひたすら文章起こし。今日は2時前の就寝。
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7時20分起床。
朝食に行ってから有料GETへ。
そしてGETを途中で抜けて辰野さんの講義へ。今日は前半はカンブリア宮殿で辰野さんが特集された時の映像があって、その後に講義という流れだった。にしても、今日の講義の内容は最高だった・・・。
※以下は後日まとめた内容です。
(ココカラ)
夢と冒険シリーズの第2段は「遊ビジネス(ユウビジネス)」というテーマで、私が一番聞きたかったビジネスに関するお話しでした。前回の「原点」の時にお話ししてもらった16歳の時に決めた「アイガー北壁を登る」という夢と、「28歳で山に関連したビジネスで起業する」という夢。前回の「原点」では「アイガー北壁を登る」ことについてのお話で、今回は後者の「28歳で山に関連したビジネスで起業する」ことについてもお話しいただけました。
辰野さんの進路は16歳の地点で明確になっていたので、大学には行かずに実社会で4年間ビジネスの勉強をしようと思って就職したそうです。繊維商社で勤めて、そこで繊維と出会って、こんな素晴らしい素材があったのかと驚いたらしい。辰野さんは今まで登山の装備にはずっと苦労させられてきたので、その繊維を使ったら、きっといいものができるだろうと思って、物作りを始めたそうです。
ただ、実は辰野さんが高校1年の時に考えた起業というのはそんなものではなく、最初は山のガイドになりたいとか、山の専門店を小さく作って、その横に喫茶店かなんかおいて、山好きの方がみんな集まってきて、山の話しでわいわい楽しめる。そんなイメージだったそうです。しかし、繊維に出会ったので、これは人の作ったものを売っている場合じゃないと、自分でこれを一つの商品にしたいということで、動き出したとのこと。
1975年の8月1日。辰野さんの誕生日が7月31日なので、予定通り28歳の誕生日の翌日から2人の知合いと一緒に3人でモンベルを始めたと。
もともと辰野さんはすし屋の息子なので、父親が働いている姿をずっと見ていた関係で、大変だと思いながらも、自分で商売をするっていうのが当り前の感覚を持っていて、どこかで勤め人になって働くという選択肢は頭の中に最初からなかったんだそうです。ちなみに会社を興した時は資本金はゼロだったと。ただし、株式会社という形でやるには、払い込み資本というのがあって、銀行に一定期間、資本金と称するものを預けなければいけなかった為、その最初の資本金が200万円ということにしたそうなんですが、その200万円を母親から借りて、そのまま銀行に預けて、1週間後に全部引き上げて母親に返すというやり方をしたそうです。ですので、スタートは全くのゼロなんだとか。
辰野さんには、よく講演依頼があって、その時に質問で「退職金が1000万あって、それでビジネスを興したいんですけど、どうしたらいいですか?」という相談があるらしいのですが、そういった時は辰野さんは「やめなときなさい」と答えるとのこと。その理由について辰野さんはこんなふうに言っていました。
「人間というのは1000万用意して始めたら1000万使い切るまでモノを考えないです。2000万持って始めたら2000万使い切ってしまいます。社長になったんだからいい車に乗って、オフィスもいいオフィス借りて、コンピューターやFAXやOA機器を買い揃えたら一気になくなりますよ。ゼロだと考えるんです。どうやったらお金がなくてもやっていけるかって、これは今だに僕は信念として言えます。会社を興すのにお金いらないです。一銭もいらない。知恵さえあれば何とかなる。」
実際に辰野さんは資金ゼロから、1年目で1億6000万の売上げを作って、この資金が最初に原動力となったと。ただし、製品の売込みには苦労したという話しはされていて、当然ながらモンベルという知名度はゼロなわけで、宣伝活動についてはこんなドロ臭い話しを聞けた。
「専門店に売りに行ってもね、電話して「モンベルです」っていうと、「どこの喫茶店?」みたいな、モンブランと間違ってるんちゃうの?ってなことが本当にしょっちゅうありましてね、笑い話しですけど、最初は電話をかけるわけですけど、で、鼻つまんでね、「もしもし、お宅にモンベルの商品置いてますか?」って聞くわけですよ。そうすると「え、モンベルってどこの品物?」って、そんな電話が何度かあると専門店もモンベルは仕入れんといけないかなとか思うわけです。そういう姑息な手段も使いました」
商品に関してはユーザーのニーズは立つのさんが一番理解していた。自分が山登りをした中でこんなものが欲しいというものをそのまま商品開発に活かしたという。そして最初にヒットしたのが寝袋。1年目から1万個以上売ることができたと。ちなみに現在のモンベルは37年経って平均年齢が32.5歳という若さを保っているという。売上もずっと右肩上がり。年商は420億。去年の売上がグンと伸びた原因について辰野さんはこのように言っていました。
「やはり震災の影響が非常に大きいと思います。今回東日本大震災を受けて、アウトドア商品がいかに役立つかってことを皆さん身に沁みたんだと思います。実際に震災の中で、「モンベルのダウンジャケットを着ていたので助かりました」という声を頂いています。「なんでですか?」って聞いたら、4人流された中の3人がモンベルのダウンジャケットを着ていたおかげで浮いたっていうわけですよ。僕は実験したことはないけどダウンジャケットで浮くみたいなんです。うちのダウンちょっと自慢させてください。うちのダウンはすごく質がいいので、水を吸わない、はじくんですよね。それで3人浮いたっていうわけですよ。お婆ちゃんは着ていなかった為に残念ながら流されて亡くなったけど、3人は助かった。それとか、アンダーウェアーを着ていた為に助かりましたって何人にも言われました。濡れても温かいんですあれ、保水性がないから、自分の体温ですぐ乾かすことができる。そういうことで、アウトドア用品がいかに役に立ったかということで、現実売上げがドカンと上がったのね、これは喜んでいいのかどうか分かりませんけど、少なくともお役に立てればということです。」
ダウンジャケットがライフジャケットになったという話しには驚いた。商品の品質を求めた結果、それが人の命まで助けたというストーリーを聞いてしまうと、今までモンベル商品を全く使ったことがなかった私も一度ぜひ着てみたいという気持ちになった。モンベルは現在日本全国に約70店舗の店舗展開やっていて、さらに今後10店舗くらい出店する予定は決まっているという。現在70店舗くらいの直営店。インターナショナルビジネスとしてはアメリカはコロラド州のボルダーというところにモンベルアメリカっていう現地法人がある。スイスは辰野さんがアイガー北壁を登ったグリネルワールド?という地域にあるそうです。それ以外に、韓国、香港、台湾、ネパール、そして中国には去年の11月から進出したと。ちなみに韓国に関しては現在125店舗もあって日本より多いらしい。ちなみに韓国はライセンスをLGグループが持っているそうです。驚いたのが、たった2年半の間に125店舗オープンしたということ。現在はLGグループが中国マーケットもやりたいと言っていて、去年の11月に北京の第1号店がオープンして、今後は中国でも大きく展開する予定とのこと。
次に、リーダーに求められる力についてお話し頂けたのですが、それに関しては、シンプルに「企業の進む方向を示す力」とおっしゃっていました。これに関しては知っている方も多いと思いますが、3人のレンガ積みの職人の話しを辰野さんがしてくれました。知らない方もいるかもしれませんのでシェアします。
ある日、3人のレンガ積みの職人がレンガを積んでいました。それを見ていたある人が1人目の職人に聞きました。
「あなたは何やってるんですか?」
すると、1人目の職人は答えました。
「私は、レンガを積んでいます。」と。
次に2人目の職人に同じ質問をしました。すると、2人目の職人はこう答えました。
「私は、レンガを積んで壁を作っています。」
最後に3人目の職人に同じ質問をしました。すると、3人目の職人はこう答えました。
「私は、レンガを積んでいて、これがやがて大聖堂になるんだ。だから私は大聖堂を作っているんだ。将来これを子供に話して誇りにしようと思うんだ。」
という話しです。3人の職人がやっている行為自体は「レンガを積む」という全く同じことなのですが、1人目の職人と3人目の職人の人生の質は全く違うと。1人目の職人や2人目の職人には目的というものがないわけで、3人目の職人にはちゃんと目的があって完成した教会のイメージができていたという話しです。
話しを戻すと、ようするにリーダーがすべきことというのは、「レンガを使って何を作っているかってことを社員に示すこと」という非常に分かりやすい説明をしていただけました。ようは、「売上を上げろ」ということは目的ではない。レンガを早く積むとか多く積むというのは、あくまで手段であって、本来の真の目的は何かを明確に社員に示すのが社長の仕事なのだと。これには唸った。そして、これは社員だけではなく、しっかりとユーザーにも伝える必要もあると感じた。
その後の話はこんな素敵な話しだった。
モンベルでは展示会を年に2回、東京と大阪でやるそうなんですが、そこには得意先のアウトドアショップのオーナーさん達がお越しになるそうで、ある時こんな質問をされたそうです。
「辰野さんの会社はどんどん大きくなっているけど、この先はどうしたいんですか?」と。
この質問に関して辰野さんはこんなことを言っていました。
「そういう質問って、質問するほうは簡単だけど、答える方は難しいですよ。そういう時、僕は必ず「じゃあ、あなたどうするの?」と聞きかえします。すると、彼はこう答えました。「四国で一番のアウトドアショップにしたい」と。僕はなんせ負けず嫌いですから、すかさず「俺は世界一だ」って、こういうふうに答えたわけです。ところが、二人の会話は実は噛み合っていないんですよ。なぜかというと、定義がないんです。"一番"の定義が何の一番か、彼はなんとなく四国で一番の立派なアウトドアショップって答えたんですけど、僕の場合はですね、キザですから、あんまり僕の顔見ないでくださいね・・・
『世界一幸せな会社』
世界一ってかっこいいでしょ。ちょっと恥ずかしいんですけど、世界一幸せな会社にはね、この瞬間からなれるんですよ。この瞬間ですよ。例えば四国で一番の売上げの店にしようと思ったら、一生懸命夜も寝ずに働いて、ようやくなったとしても、例えばなんかの大手がきたら、次の瞬間からまた走り続ける。僕はそんなの嫌なんですよ。負けず嫌いだから僕は売上げでは勝負しない。うちは世界一幸せな会社です。僕がこれを言った後に、スマップが「世界でひとつだけの花」という歌を出したんですけど、あれ僕のマネしたんちゃうかって思うんですけど、まさに彼らが言うあれですよ。人と比べる必要なんて全くない。今この瞬間自分が幸せと思えない人は、おそらく一生幸せだとは思えないと思う。あれができたら幸せになれると思う、とか、これができたら幸せになれる、と思っている人は、きっと一生幸せになれない人なんだろうなっていうふうに思いました。」
ちなみに私が辰野さんにもらった名刺の裏にサインを求めたら、こんな言葉が入っていました。
ますます辰野さんに魅力を感じる麻井でした。
(ココマデ)
その後は無料GETに行ってから昼食へ。
そしてひたすら文章起こしを。夕方にようやく一昨日の講義分が完了。そしてそのまま今日の講義分を。だんだんやり方に慣れてきたのと、タイピングスピードも前よりもかなり早くなっている気がする。
そして19時からは辰野さんと今後の講義の打ち合わせ&夕食へ。年商420億企業の創業者とこんなに間近で接する機会はそうそうない。本当にこの船に乗って良かったと心から思う。
夕食後は辰野さんの得意な笛をプールデッキで披露してもらった。素晴らしい音色に全員うっとり。。。
その後もひたすら文章起こし。今日は2時前の就寝。
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