占いのお仕事依頼で、すごおおおく多いものの一つに「転職相談」があります。
これに関しては個人的には、「占うまでもなく転職しちゃえ」って思っています。
(ケースにもよりますけどね)
(でも基本的には、そんなに嫌ならさっさと環境変えちゃったほうがいいと思っています)
しかしこのとき、「転職回数」を気にして躊躇われる方がとっても多いんですよね。
でもこれってあんまり本質的じゃないと思うのです。
そもそもの話ですが、転職回数って、それ自体が問題なわけじゃないんですよね。
転職回数が増えると死ぬわけじゃない。
ただ、それが多くなることによって、「条件の良い会社に中途採用されづらくなること」が問題なわけです。
もっと突き詰めれば、「条件の良い会社に中途採用されづらくなった」としても、それ自体が問題なわけではありません。
条件の良い会社が選べなくなることで、「金銭的な不自由が発生すること」が問題なわけです。
つまり、「転職回数が増えることが不安」なのではなく、「金銭的な不自由が発生することが不安」と言ったほうが正確なわけです。
でもだったら、「自分で起業する」なり、「起業までいかなくても何か副業を初めてみる」なり、あるいは「信頼できる友人や恋人なんかと一緒になんらかのプロジェクトを立ち上げる」なり、なんでもいいから金銭を得られそうなことをすればいいと思います。
これらが成功すれば金銭的な問題は解決なので、転職回数なんか気にする必要もありません。
先日、転職回数について悩んでいる相談者さんに、僕はこう言いました。
- 転職回数100回だけど、最終的に起業して経営者になって月収1000万円のAさん
- 転職回数0回だけど、やりたくもないことをやってるからいまいちモチベーションが上がらなくて、いつまでも月収30万円前後をうろちょろしてるだけのうだつのあがらないBさん
という二人がいたとします。
さて、成功していると言えるのは、どちらの人物でしょう?
これに対して相談者さんは、「そりゃAさんですけど」「でもそれは極論ですよ」と言いました。
でも僕としては、どこが極論なのかわかりませんでした。
事実、重要なのは「お金を稼げこと」なのですから、だったら転職回数よりも、いくら稼げているかを軸に考えるのは当然です。
また、お金を稼ぐことが目的なのですから、お金を稼ぐために考えられるであろうあらゆる方法を視野に入れることも自然な流れでしょう。
少なくとも転職回数を気にするよりは、こちらのほうがはるかにストレートな思考です。
しかしここで「極論」という表現が出てくるということは、この相談者さんはきっと自分に対して「私なんて何者にもなれない」という決めつけがあるのだと思われます。
- 自分なんかにそんな大したことはできない
- 自分なんかに組織に頼らず自力でお金を稼ぐことなんてできない
- そういうのは一部の天才だけが出来るすごいこと
- 私は凡人
- 凡人なら凡人達の中のルールや価値観から外れてはいけない
- そこを外れたらそれによって失われたものを埋める方法は何もない
みたいな前提が、心にあるのでしょう。
だからこれを極論に感じるです。
そんなこと言われたって、自分にはそんなことできない、だからそう言われても困るってね。
でもね、そんなことないんですよ。
本当は誰だって、個人でお金を稼ぐことはできるんです。
僕は今でこそ占い屋で独立経営することに成功していますが、元はただのしがないIT系サラリーマンでした。
とくに目立って優れていたわけではないし、むしろ仕事に対するモチベーションはとても低く、常に首になるギリギリのラインで働いていることが多かったように思います。
そんな僕が、どうして今は自営業者として独立することができているのか。
これはもう単純に、「自分の人生に本気にならざるをえない状況が発生したから」としか言いようがありません。
色々あって、僕はある日を境に、「組織に合わせて自分を変える生き方が、僕にはどうしても性に合っていない」ということを自覚してしまいました。
それまでの僕は、そのことをあまり自覚していませんでした。
だけど、ある日ついに気づいてしまった。
気付いてしまったら、もう目を背けることができなくなった。
だから退職してしまった。
しかしこのまま何も働かなければ生きていけない。
だから、何か「生きる方法」を探さざるを得ない状況になりました。
つまり、「自分の人生に本気にならざるをえなくなった」のです。
その結果、当時の僕は自分の可能性をとにかく無限大に模索しました。
当時の自分でできることは、すべて仕事として募集しました。
それこそweb制作からブログ広告まで、当時の自分ができることはすべて仕事として募集しました。
正直なところ、スキルにあまり自信がないものもありました。
それでも仕事として募集しました。
そんなことをしたら顧客に迷惑をかけるかもしれないとは思いませんでした。
なぜなら、そうならないために全力を尽くす気があったし、そうしなければマジで生きていけないと必死だったからです。
そうやって色々やってたら、たまたまそのなかのタロット占いが、ヒットしました。
自分でもやっててやりがいを感じていることに気付きました。
それで、今の僕があります。
元々の僕は、仕事でたいした業績をあげたことなんて一度もないですし、むしろ成績としては下位の部類の人間でした。
そんな僕でも、今こうしてなんとかなっています。
少なくともこのインターネット上で、「タロット占い屋」というポジションに収まることはできています。
こんな僕でも、何者かになることはできたのです。
だったら、なれない人なんているわけがない。
少なくとも僕はそう思います。
そういえば堀江貴文氏のゼロで、以下のような一文があります。
あなたも必ず起業できる
多くの人が「できっこない」と決めつけているもののひとつに、起業がある。
これまで僕は、著書やメルマガ、ツイッターなどで一貫して「みんな起業するべきだ」と主張してきた。特に若い世代の人たちは、なにも怖れることなく、もっと気軽に、もっとスピーディーに起業するべきだと思っている。
とくにいまでは、インターネットやクラウドサービスの普及によって、起業にあたっての資金的なハードルは相当低くなっている。
むしろ、やらない理由を探すほうがむずかしいくらいだ。
それでも、ほとんどの人は実行に移さない。
会社の愚痴をこぼす人に「じゃあ、起業しちゃえばいいじゃん」と提案すると、「そんな投げやりなこと言わないでください!」と反発してくることも多い。
「僕には堀江さんみたいな才能はないから無理です」と。
みんな「起業なんて絶対にできっこない」と決めつけているのだ。
どうして、そう頑なに「できっこない」と決めつけるのだろう?
起業はそんなにむずかしいことなのだろうか?
まず、数字で考えてみよう。
総務省統計局のまとめによると、日本の企業数は412万以上にも及ぶ。
内訳としては法人が約195万、個人経営が約217万という割合になっている(平成24年経済センサス)。
そして日本全体の就業者数は、およそ6300万人。
つまり単純計算するなら、この国で働く人のうち「15人に1人が経営者」なのだ。
ひとりで複数の会社を経営しているパターンを差し引いて考えても、おそらく「20人に1人」くらいの割合に収まるだろう
この数字を前にしても、まだ「できっこない」と言えるだろうか?
誰でもできると考えるのが普通じゃないだろうか?
電器屋のオヤジさんも、ラーメン屋の大将も、喫茶店のマスターも、みんな経営者としてお店を切り盛りしている。
もちろん学歴なんて関係ない。
僕の知っている店主のなかには、その日の売上げをレジから鷲づかみにして、そのまま夜の街へとくり出してしまう「経営者」だっている。
経営の教科書的には完全にアウトだが、それでもどうにかなっているのが実際のところだ。
彼らが独立し、起業できた理由はひとつしかない。
あれこれと「できない理由」を考えず、「できる理由」だけを考えたからだ。
会社は潰れても人は潰れない
ラーメン屋のオヤジさんたちも、ひとりの経営者である。
これはイメージしやすい身近な「先輩」の例だろう。
とはいえ、開店から1年足らずで店を畳んでいくラーメン屋が多いのも事実だ。
起業することは簡単でも、会社を維持発展させていくことはむずかしい。
倒産のリスクを考え、躊躇してしまう人がいても不思議ではない。
しかし、これについても僕は「リスクなどない!」と断言することができる。
事業がうまくいかず、会社が倒産する可能性は誰にだってある。
これは、今後新しいチャレンジをしていく僕にも十分ありうる話だ。
しかし、たとえわずかな期間でも会社経営を経験しておくと、その人のビジネススキルは飛躍的に向上する。
会社員を何年続けても到底身につかないような、仕事の本質を見抜く力だ。
たとえば営業マンの場合、自社商品やサービスの魅力を言葉巧みに語り、多くの人に売っていく能力には長けているのかもしれない。
しかし、それぞれの商品やサービスがどのようなコスト構造の上に成り立っているのか、原価率から粗利といったところまで正確に理解できている営業マンは少ない。
一方、経営者になると、会社まわりのお金の流れがすべて把握できるようになる。
ひとつの商品、ひとつのサービスが顧客の元に届けられまでにはどれだけの人が関わり、どこにどれだけのお金が流れていくのか、すべて理解できるようになるし、目を配らせなければいけなくなる。
これは決定的な違いである。
だから、みんな自信を持っていい。
仮に自分の会社が倒産したところで、あなたという人間は潰れない。
経営を通じて手に入れたビジネススキルは確実に「次」へと生かされるのだ。
自分の会社がなくなってしまうのは絶望的な経験かもしれないが、周囲をよく見回してみよう。
財務がわかる人間はどこの業界でも引っ張りだこだし、なんならもう一度別の会社を起業したってかまわない。
再チャレンジだって「できる」のである。
結局これも「できない理由」から考えるのか、それとも「できる理由」から考えるのか、というところにつながっていく。
起業によって「失うかもしれないもの」を心配するのではなく、起業によって「得られるもの」を考える。
あるいは、会社員を続けることのデメリット——出世の遅さ、つまらない権力争い、足の引っ張り合いなど——を冷静に列挙してみる。
それでも不安なときには、町の「経者」たちを思い出す。
20人に1人が「経営者」であることを思い出す。
そうすれば、僕が起業をすすめる理由もわかってもらえるだろう。
いまの会社に不満があるのなら、行きたい就職・転職先が見当たらないのなら、我慢を選ばず起業を選ぼう。
お金を「もらう」だけの仕事から、自ら「稼ぐ」仕事に変えていくのだ
このように、「起業なんて私にはとてもできない」と考えている人ほど、実は起業のことを全く具体的にイメージできていないことが多いです。
本書の中でも書かれていますが、起業家とは頭の賢い選ばれし人だけの特権ではありません。
街のラーメン屋だって起業家です。
また、「起業して失敗したら全てを失うかもしれない」というのも、ただの妄想です。
世の中には何度失敗しても、その度に不死鳥のように蘇り、新しく会社を立ち上げている人がたくさんいます。
そう、確かに失敗すれば状況は悪くなるかもしれません。
でも別に死にはしないのです。
だったら後からなんとでもなります。
今、シリコンバレーで華やかな成功を収めている起業家達だって、そこに至るまでは何度も死にそうなほどの大失敗を経ていることが多いです。
起業とかそこまで大げさじゃなくても、ちょっとした小遣い稼ぎ程度に「副業を始める」という選択肢もあるでしょう。
これだったら、かなり気軽に始めることができるはずです。
最近はインターネット上で個人間取引を行えるwebサイトがたくさん増えています。
有名どころでいうと、ココナラやランサーズなどにでもひとまず登録してみれば、何か新しい自分の才能を見つけるかもしれません。
BASEなど、無料で簡単にオンラインショップが作れるサービスもあります。
こういうところで自分が行える「何か」を販売してみれば、誰か買ってくれるかもしれません。
このように、自分の力でお金を稼ぐ方法は、本気で探せばいくらでもあるはずなのです。
だから、本当に「何者にもなれない人間」なんて、いないんです。
誰だってちょっと勇気を出せば、何者かになれるのです。
ただその事実を受け入れようとせず、そういうのは怖いことに決まっている、自分にはできないことに決まっていると決めつけ、自分自身で何者かになるチャンスを放棄している人達がたくさんいるだけなのです。
だったら、転職回数なんか気にしてる暇があったら、もっと「自分の可能性」について真剣に考えたほうが、はるかに建設的だと個人的には思います。
きっとそのほうが有意義な時間を過ごせるはずです。
副業するならこういうサイトでまずは小規模に初めて、慣れてみるといいかも?
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おしまい( `・ω・´)