トップページBusinessニュース日銀総裁 今後も必要なら追加緩和辞さず
ニュース詳細

日銀総裁 今後も必要なら追加緩和辞さず
2月3日 13時34分

日銀の黒田総裁は先週、マイナス金利という新たな金融緩和の導入を決めたあと初めて講演し、今後も2%の物価目標の実現に向けて、必要な場合には追加の金融緩和も辞さない考えを改めて示しました。
都内で講演した黒田総裁は、物価の基調は着実に改善していると強調したうえで、「今後も2%の物価目標の実現のために必要な場合にはちゅうちょなく『量』『質』『マイナス金利』の3つの次元で、追加的な金融緩和措置を講じる」と述べ、追加の金融緩和も辞さない考えを改めて示しました。そのうえで、黒田総裁は、「『緩和手段の限界』という声を聞くことがあるが、私にはとても違和感がある。果たすべき目的のために、必要であれば新しい手段や枠組みを作ればいい。追加緩和の手段に限りはない」と述べました。
一方、黒田総裁は、ことしの春闘について、「賃金交渉では前の年の消費者物価の上昇率も1つの参考にされているが、消費者物価の動きはエネルギー価格の下落の影響で一時的に相当押し下げられている。エネルギー価格の影響を除いた物価の基調はすでに1%台前半になっているので、そういうことを踏まえて賃金が決定されるのではないか」と述べ、エネルギーを除けば上昇基調にある物価の動きを踏まえて、賃金交渉が行われるべきだという考えを示しました。

関連ニュース

このページの先頭へ