フリーのブルーレイオーサリングソフト「MakeBDAV」を使用して、ブルーレイ形式に動画をオーサリングして、それをBDに焼く方法までの手順について紹介します。
フリーソフトで簡単に「BDAV」にオーサリング出来るのは、現状、このソフトくらいだと思います。
※最初に一応書いておきますが、ブルーレイをオーサリングするには、ある程度、動画についての知識を持ち合わせておく必要があります。
DVDみたいに、簡単にオーサリングするのはちょっと難しいと思われます。
なので、動画について全くの初心者な人はこの記事の内容を理解出来ない可能性が高いので、予めご了承ください。
※「動画について詳しくなりたい!」って人は以下の記事が参考になるかと思います。
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MakeBDAVとは?
「MakeBDAV」は、動画を「BDAV」としてオーサリング出来るフリーソフトです。(BDMVじゃないのでメニューは付けれないので注意)
内部処理的には、「chotBDAV」っていうコマンドライン操作で「BDAV」に変換できるツールを、GUIで簡単に操作できるようにしたソフトみたいです。
FFmpegとも連携してるので、ブルーレイに準拠した動画(tsでH.264でAC-3という定型動画形式・コーデック)じゃなくても、動画形式さえ対応してれば、再エンコードしてからBDAVとしてオーサリング出来ます。
BDMVみたいに「AACなコーデックを使用してるとオーサリング出来ない!」みたいな制約もないので、そこまで頭を使う必要がないでしょう。
このツールを使ってブルーレイにオーサリングする流れ
BDに焼く(書き込む)までの流れは以下のような感じです。
↓
2.「MakeBDAV」対応の動画形式に再エンコードしておく(なんでも良いけど、ここではmp4に再エンコしたとする)
(対応形式:.ts, .m2ts, .avi, .mpg, .mpeg, .mp4, .wmv)
※再エンコードするツールについては以下記事などを参考にしてみてください
参考:おすすめのフリーエンコードソフト11選【エンコーダー】
↓
3.動画を「MakeBDAV」に突っ込んでオーサリングする
(「BDAV」フォルダが生成される)
↓
4.オーサリングしたファイルを「ImgBurn」などのライティングソフトを使用してBDに焼く(書き込む)
↓
5.完成\(^o^)/
って感じです。
ダウンロードとインストール
MakeBDAVを使えるようにするまでの準備作業についてです。
- こちらのページで「MakeBDAV」のインストーラーをダウンロードする
- インストーラーを起動して、インストールを終わらせる
- 「次へ」って押していくだけなので特に解説は不要ですよね
- インストールが完了したら次に、「FFmpeg.exe」「TsSplitter.exe」「TsTimeKeeper.exe」などをそれぞれダウンロードしてきて、インストールされたフォルダ内にある「app」っていうフォルダの中に全部突っ込む
※フォルダの中はこんな感じになる↓
これで導入は完了です。
あとは使うだけです。
使い方
使い方は超簡単なので安心してください。
まず、「MakeBDAV」の本体ファイル(MakeBDAV.jar)を立ち上げます。
※「MakeBDAV」はjavaで作られてるので、javaランタイムを入れとかないと起動出来ません。
パソコンに入っていない人はこのページ(無料Javaソフトウェアをダウンロード)からjavaを入れといてください。
起動すると以下のような画面が立ち上がるので、上の「ファイルリスト」っていうテキストエリアにオーサリングしたい動画をドラッグ&ドロップして、左下の「作成」っていうボタンを押せば、オーサリングが開始されます。(ここに書き込む動画のファイル名がBDのメニューの表示名となるので、事前に変更しておくの推奨です)
実行中と終了時の画面は以下のような感じです。
オーサリング中の画面(FFmpegで再エンコ中) | オーサリングが完了した画面 |
---|---|
※「TsSplitter」とか「TsTimeKeeper」とかは、地デジソースな動画とかを書き込む時に使用されるソフトです (ワンセグデータとかEPG情報とかを削除して、容量を小さくするのとかに使う)今回書き込んだ動画はiPhoneで撮影しただけの動画なので使用されていません |
終了すると、指定したパスに「BDAV」っていうフォルダが生成されていると思います。
あとはこのフォルダをそのまんま「ImgBurn」とかでBDに書き込んでやるだけです。
ただ、デフォルト設定だと、書き込む動画ファイルによっては画質が劣化してしまうので、そういう場合は右下の「設定」から各種設定を変更してやる必要があります。
高画質でオーサリングする設定方法
設定するのは「FFmpeg」のタブ部分だけでOKです。
この画面の意味としては、「.mpeg、.mpgファイルはコンテナをTSに変えるだけで良いので再エンコードはしないよ!(オプション2)その他の動画ファイルについては、オプション1の設定でFFmpegで再エンコードするよ!!」って意味です。
このオプション1の内容が問題なのですが、「-b:v 8000k」というのは、「ビットレートを8Mbpsを上限として動画をエンコードするよ!」って意味です。
8Mbpsもあれば十分っちゃ十分ですが、1920×1080な動画とかで高画質をキープしようと思うと20Mbpsくらいはないと画質はかなり落ちます。(地デジでも14Mbpsくらいありますからね汗)
というわけで、高画質をキープしたい人はこの部分を「-b:v 20M」とかに書き換えてやりましょう。(まぁ元々mpgとかtsファイルで動画を用意しとけばそもそも再エンコード自体されないので、そっちのが手間かからないですけどね。。)
どの程度のビットレートでどの程度の画質になるかっていうのは、動画の内容によっても違いますし、観る人の感性によっても異なるでしょう。
というわけで、「オーサリングする」→「満足できる画質か確認する」→「満足できないなら再度ビットレートを指定しなおしてオーサリングする」みたいな感じで、自分の納得のいく品質になるまで、繰り返すと良いでしょう。
※その他の設定項目や、更に詳しい内容については公式ページが参考になります。(MakeBDAV詳細の設定)
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※MakeBDAVの使い方としては以上ですが、オマケとしてImgBurnでオーサリングした動画をBDに焼く所まで、簡単に説明したいと思います。
おまけ)ImgBurnで動画を焼く方法
※ImgBurnについては事前に導入しているものとして説明をします
- 「Mode」を「Build」にする(日本語化してる人はこれと一緒の意味のやつを選んでください)
※BDに焼くんじゃなくて、「ISOファイル」にしたい場合は、「Output」→「Image File」を選択します
- Blu-rayディスクをパソコンに挿入する
- さきほどオーサリングした「BDAV」フォルダを上の方のソース入力のテキストエリアにドラッグ&ドロップして、下の方にある「書き込み開始ボタン」を押して書き込みを開始するだけです。
以上で書き込みは終了です。
実際にブルーレイレコーダーとかで書き込んだBDを再生すると、以下のような感じでブルーレイレコーダー独自のメニューで一覧が表示されます。(※「高画質プロファイル_60fps」というのは、動画ファイルのパソコン上でのファイル名です)
この記事(BDMV(BD-Video)とBDAVの違い)でも説明した通り、BDAVは市販のBD-ROMみたいにメニュー表示できないので、再生した機器独自のメニューで表示されるというわけですね。
この記事は以上で終了です。
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