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国債一部募集中止へ 10年物の固定金利型
2月3日 12時45分

国債一部募集中止へ 10年物の固定金利型
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日銀がマイナス金利という新たな金融緩和策の導入を決めた影響で、財務省は個人などが金融機関の窓口で購入できる10年物の固定金利タイプの国債について、利回りがマイナスとなり需要が見込めないとして、5日から予定していた募集を中止することを決めました。
今回、募集を中止するのは、1口5万円で個人や法人などが金融機関の窓口で購入できる「新型窓口販売方式」の国債で、来月の販売に向けて5日から募集する予定だった満期までの期間が10年の固定金利タイプのものです。
国債の取り引きを巡っては、日銀が先週、マイナス金利という新たな金融緩和策の導入を決めた影響で、長期金利が過去最低の水準で推移しており、2日行われた10年物の国債の入札では平均の落札利回りが0.078%と大幅に低下しました。このため財務省は、今回募集する国債について金融機関の販売動向を踏まえて価格を設定すると税引き後の利回りがマイナスとなることから需要が見込めないとして、募集の中止を決めました。金利の低い状態が続いていることから、「新型窓口販売方式」の2年物と5年物の国債はすでに募集が中止されていますが、10年物の国債の募集中止は今回が初めてです。
財務省によりますと、個人向けに販売を限定し金利の下限を設けているいわゆる「個人向け国債」は、今後も販売を続けるということです。

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