和歌山県の仁坂吉伸知事は2日の記者会見で、国内外に県の名声を広めるなどの業績を残したものを将来にわたりたたえる「和歌山殿堂」を創設し、和歌山電鉄貴志川線の名誉永久駅長「たま」を殿堂入り第1号にすると発表した。16日に県立図書館文化情報センターでレリーフの除幕式を行う。
たまはネコの駅長として経営危機に陥っていた貴志川線に観光客を呼び込み、鉄道の存続に貢献、昨年6月に死んだ。県は「和歌山に尽くし、人気が高く、顕彰を県民に理解してもらえる」(仁坂知事)ものとしてその栄誉をたたえる形態を検討してきた。その結果、既存の「名誉県民」顕彰制度の枠に収まらないたまに対し、殿堂の新設を決めた。
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