清原容疑者逮捕 球界や地元に衝撃広がる

2月3日 11時50分

現役時代、清原容疑者とともに西武の黄金期を支え、当時、頻繁に食事をするなど親交が深かったという西武の渡辺久信シニアディレクターは「数年前からうわさが流れ、“キヨ”に限っては『それはない』と信じていた。同じ時期に一緒に戦ったものとして残念でしょうがないというのが素直な気持ちです。正直に話して立ち直ってほしい」と話していました。

西武で１１年間ともにプレーしチームの黄金期を支えたロッテの伊東勤監督は、「夜中にニュースを聞いてびっくりした。うわさがずっと流れていて気になっていた。まさかと言うのが正直なところ。あれだけの選手で子どもたちへの影響も大きな選手なので残念のひと言しかない。背景は分からないが相当苦しんだと思う。チームを救ってくれた４番で頼りになる選手だった。根は優しい可愛げのある後輩だった。誤解も多々あり可哀そうなこともあった。これが事実であるならば、次があるかどうか分からないが更生して戻ってきてほしい」と話していました。

高校時代、大阪のＰＬ学園で清原容疑者とともに春夏５回連続で甲子園に出場してＫ・Ｋコンビとして注目を集め、プロ野球の巨人でもともにプレーした桑田真澄さんは清原容疑者が逮捕されたことについて、「昨夜の報道で知り、とにかく驚いています。最近は連絡を取り合っていませんでしたが、もし報道のとおりなら、野球人として、一緒に戦ってきた仲間として、非常に残念でなりません」とコメントしています。

清原容疑者が逮捕されたことについてソフトバンクの王貞治球団会長は「先月、野球のイベントで会ったが、特に変わったようには思えなかった。あれだけのスターがこういうことになり、とにかく残念だ」と話していました。

現役時代に対戦したことがあるＤｅＮＡの三浦大輔投手は、３日朝のニュースで逮捕を知ったということで、「詳しいことは分からないが、ただただびっくりしている。それだけです」と話していました。

日本ハムの中田翔選手は、キャンプを行っているアメリカのアリゾナ州で取材に応じ、「あれだけの結果を残された方なので、皆さん、残念に感じていると思います。自分も話を聞いた時は、ただただ驚きました」と話していました。

清原容疑者の出身地、大阪・岸和田市では驚きや落胆の声が聞かれました。市内に住む２７歳の会社員の男性は、「地元のスターで、岸和田人らしいガッツあふれたプレーが印象的でした。子どもの頃から大ファンだったので、とてもショックです」と話していました。また市内に住む６３歳の女性は、「野球少年にとって憧れの存在なので、手本になる人が覚醒剤に手を出してはいけないと思います。今後は立ち直って若者の育成に力を入れてほしいです」と話していました。また、仕事で岸和田市に来ていた４９歳の会社員の男性は、「ニュースを見てびっくりしています。ホームランがとても印象的で、球場にも足を運んでいました。きちんと更生して戻ってきてもらいたいです」と話していました。

清原容疑者がＰＬ学園時代に野球部の監督として指導にあたった中村順司さんは、「本人が認めているということなので、残念でならない」と話しました。また、中村さんは去年７月、雑誌の企画で、３０年ぶりに清原容疑者と会って高校時代の思い出などを話したということですが、そのときは、特に変わった様子などは見受けられなかったということです。

母校のＰＬ学園を運営するＰＬ教団の渉外課は、「その件については一切関知しておりません。学校も野球部も取材には一切応じられません」としています。

清原容疑者が住んでいた、東京・港区東麻布のマンションに住む２０代の女性は「清原元選手の逮捕はニュースで見て知っていたが、同じマンションに住んでいたとは思わなかった。ここで覚醒剤を持っていて捕まったこともショックです」と話していました。別の住人の男性は「マンションで清原元選手を見かけたことはないが、自分が住んでいるマンションが覚醒剤の事件でテレビに出てショックだ。元選手は最上階の１４階に住んでいると聞いたが、家賃は月に１００万円近くのはずだ」と話していました。