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抗がん剤ニボルマブ、1型糖尿病で注意喚起- 厚労省が関連学会に通知
抗がん剤オプジーボ(一般名ニボルマブ【遺伝子組み換え】)について、厚生労働省は日本医師会や関連学会に対し、1型糖尿病の副作用に注意するよう通知した。昨年12月に「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」への適用が承認されたことから、使用する患者数が増えることが見込まれるためとしている。【新井哉】
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同剤をめぐっては、昨年11月に添付文書を改訂し、1型糖尿病の副作用についての注意喚起を行っていた。1型糖尿病の副作用の報告については、因果関係が不明なものを含めて7例の報告があり、このうち2例は11月以降に報告されたという。
今回の通知では、同剤を使用中に急激な血糖値上昇や体重減少、多飲、多尿、全身倦怠感、意識障害といった症状が出た場合、適切な対応を行うよう要望。特に急激に重篤化する劇症1型糖尿病については「適切な処置をしなければ死亡に至るリスクも想定される」とし、早期発見や適切な治療の必要性を挙げている。
また、糖尿病の症状が出た場合、「劇症1型糖尿病の可能性を考慮し、糖尿病専門医との緊密な連携の下、早急な対処が必要」と指摘。患者に対しても、劇症1型糖尿病の可能性や注意すべき症状をあらかじめ周知するよう求めている。
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