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シリア和平協議 双方非難でこう着状態に
2月3日 7時42分

シリアの内戦の終結を目指す和平協議で、アサド政権と反政府勢力の双方が本格的な交渉に入れない責任は相手側にあると非難し合い、予定されていた会談が延期されるなど、協議はこう着状態となっています。
シリアの和平協議で、アサド政権側の交渉団は2日、スイスのジュネーブにある国連ヨーロッパ本部を訪れ、仲介役の国連のデミストラ特使と会談しました。
会談後、シリア政府のジャファリ国連大使が会見を開き、「われわれはいまだに誰と交渉すべきなのか分かっていない」と述べ、反政府勢力側の交渉団がサウジアラビアが支持する主要なグループとロシアが選んだグループに分かれ、一本化できていないため、本格的な交渉に入れないと反政府勢力側を非難しました。
また、サウジアラビアが支持するグループが求めている、空爆の停止や包囲している町の解放などについて、「この協議は前提条件なしに行われるべきだ」と述べ、受け入れる考えがないことを改めて強調しました。
一方、同じ2日に予定されていた反政府勢力側と国連との会談は延期され、これについて交渉団のスポークスマンを務めるリヤド・ナサン氏はNHKの取材に対し、「われわれは政権側からの答えを待っている」と述べ、政権側が前提条件を受け入れないことが実質的な議論を阻んでいると主張しました。
双方が、本格的な交渉に入れない責任は相手側にあると非難し合い、協議はこう着状態となっています。

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