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ジカ熱 小頭症との関わり重視で対応強化を2月3日 7時27分
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蚊が媒介する感染症、ジカ熱について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したWHO=世界保健機関の専門家がNHKのインタビューに応じました。
専門家は、妊娠中のジカ熱への感染と、脳が先天的に小さく発達に遅れが見られる「小頭症」との関わりを重視し、専門のチームを設けて対応を強化する考えを示しました。
専門家は、妊娠中のジカ熱への感染と、脳が先天的に小さく発達に遅れが見られる「小頭症」との関わりを重視し、専門のチームを設けて対応を強化する考えを示しました。
感染の拡大が懸念されるジカ熱について、小頭症に詳しいWHOのアンソニー・コステロ局長は2日、スイスのジュネーブでNHKのインタビューに応じました。
この中でコステロ局長は、「ジカ熱と小頭症の規模には明らかな関連があり、ほかの地域にも広がるおそれがある」と述べ、妊娠中のジカ熱への感染と、ブラジルで疑いの事例も含めておよそ4000件が報告されている小頭症との関わりを重視し、影響の拡大を懸念していることを明らかにしました。
そのうえで、WHOの本部や各地域の組織に専門のチームを設けて感染の拡大を防ぐとともに、小頭症の事例を検証するなど対応を強化する考えを示しました。
さらにコステロ局長は、妊娠している女性がジカ熱の流行地域に渡航することについて、「必然性がなければ考え直したほうがよい」と述べ、慎重に検討するべきだとしています。そのうえで、予防のためのワクチンについて「ジカ熱のウイルスに近いデング熱のワクチンの開発にも15年間取り組んでも、まだ出来ていないので、すぐに開発できる保証はない」と述べ、まずは感染しないための対策を徹底すべきだという認識を示しました。
この中でコステロ局長は、「ジカ熱と小頭症の規模には明らかな関連があり、ほかの地域にも広がるおそれがある」と述べ、妊娠中のジカ熱への感染と、ブラジルで疑いの事例も含めておよそ4000件が報告されている小頭症との関わりを重視し、影響の拡大を懸念していることを明らかにしました。
そのうえで、WHOの本部や各地域の組織に専門のチームを設けて感染の拡大を防ぐとともに、小頭症の事例を検証するなど対応を強化する考えを示しました。
さらにコステロ局長は、妊娠している女性がジカ熱の流行地域に渡航することについて、「必然性がなければ考え直したほうがよい」と述べ、慎重に検討するべきだとしています。そのうえで、予防のためのワクチンについて「ジカ熱のウイルスに近いデング熱のワクチンの開発にも15年間取り組んでも、まだ出来ていないので、すぐに開発できる保証はない」と述べ、まずは感染しないための対策を徹底すべきだという認識を示しました。