韓国人を火薬類取締法違反容疑で再逮捕
「A級戦犯がまつられていることに個人的不満」
靖国神社(東京都千代田区)の公衆トイレで爆発音がして不審物が見つかった事件で、警視庁公安部は21日、火薬入りの金属製パイプをトイレ内に仕掛けて燃焼させたとして、韓国籍の全昶漢(チョン・チャンハン)被告(27)=建造物侵入罪で起訴=を火薬類取締法違反容疑(所持、消費)で再逮捕した。捜査関係者によると、「靖国神社にA級戦犯がまつられていることに個人的不満があった」という趣旨の供述をしているという。
容疑は2015年11月23日午前、正当な理由がないのに靖国神社の公衆トイレに黒色火薬を詰めた金属製パイプを持ち込み、燃焼させたとしている。
現場のトイレでは全容疑者が立ち去った約10分後に爆発音がした。トイレの天井に穴があき、天井裏から黒色火薬が詰まった金属製パイプが見つかった。床には時限式発火装置の部品とみられるタイマーや乾電池が散乱していた。
全容疑者は事件当日に韓国へ帰国。約2週間後の昨年12月9日、再入国した際、建造物侵入容疑で逮捕された。このときも黒色火薬約1.8キロを所持していた。【堀智行】