「玉子焼きって、こんなにおいしいの?」を体験してほしい
憶良(おくら)です。
今回は並んでも食べたい関西の地元グルメを紹介します。兵庫県明石市にある明石焼き(玉子焼き)のお店「ふなまち」です。
明石焼きとは、一見、たこ焼きに似ていますが、ふわっふわで、中のタコはこりっこりという抜群の食感が特徴で、たこ焼きとはちょっと違うんです。
地元の方の行列が絶え間なく続く「ふなまち」の明石焼きは、一度食べたらやめられなくる美味しさと驚きのコストパフォーマンス。兵庫県へ行ったら並んででも食べたい関西屈指の地元グルメと言えます。
兵庫県明石市(明石公園)
兵庫県明石市は日本の時間の基本となる子午線上にある市としても有名ですが、グルメにおいては、鯛やタコも有名です。
明石駅前には鯛のモニュメントがあり、鯛の町をアピールしています。
もうひとつ有名なのがこの魚の棚という商店街。
思いっきり「魚の棚」と書いていますが、写真のローマ字部分を見ると、「うおんたな」と書いています。
「魚の棚」と書いて「うおんたな」と読むというところにちょっとした暴力性も感じないでもないですが、それはそれとして、この商店街にはたくさんの魚屋さんがあり、干したタコ(スルメの蛸版のようなもの)や生きた蛸、鯛などが売られていて、見ているだけでも楽しいですよ。
たこ焼きと明石焼きと玉子焼き
関西圏では明石焼きとたこ焼きの区別は大体ついていると思われるのですが、それ以外の地域ではよく判らないという方も多いようですので、老婆心ながら解説させていただきます。
たこ焼きも明石焼きも中に蛸が入っているのは同じですが、焼き器が違います。たこ焼きが鉄製なのに対して、明石焼きは銅製です。
そして、これは関西圏でもあまり知られていないのですが、明石焼きは基本的に小麦粉でなく、じん粉という粉を使っているところも違いです。
じん粉は小麦粉の中のグルテンを除いた粉で、熱を加えてもふわっと仕上がるという特徴があります。
このふわっふわの明石焼きを地元の方は玉子焼きと呼んでいます。ですので、いわゆる卵焼きとはまったく違うものになります。
ということで、これより先は表記を「玉子焼き」で統一させていただきます。
地元の大人気店「ふなまち」
ふなまちは魚の棚から少し南に離れた場所にあります。
そのたたずまいは完全に地元密着型で、派手な装飾もなく、この店構えと、行列を見ただけで、「ああ、味勝負の店だな」、とわかります。
丁寧に焼かれる玉子焼き
開店時間中、ずーーーっと焼き続けている玉子焼き。
でも、丁寧に、ふわっと焼かれていきます。
ようやく玉子焼きとご対面
ふなまちさんの一番のこだわりをお聞きしました。
味もさることながら、「食感にこだわっています。」とのこと。
外の玉子焼きはあくまでも「ふわっふわ」そして、中のタコは、「ぷりっ、こりっ」として、楽しげなハーモニーを奏でてくれるかのよう。
これを基本は出汁に漬けて食べます。
一人前衝撃の20個入り550円
一人前は20個。食べきれるかなぁ、との心配はご無用です。
まずはプレーン状態、何もつけずに食べて、「おいしいっ!」。ソースは甘口、辛口、どちらも味わいがあります。
海苔を振りかけて、また鰹節を振りかけて、そしてミックスで振りかけて、ソースの上に振りかけて…と、色々なバリエーションで楽しめます。
不思議なことに鰹節だけかけて食べてみても、玉子とかつおと、タコの味が全部しっかりと感じられて、おいしいんです。
いや、もう、こうなると、何をしようが美味しいんです。
次はこの組み合わせで…、次はプレーンにもどって…と、食べているうちに幸せの20個は、あっという間になくなってしまいました。
ちなみにですが、私の一番のお気に入りは、一味のみかけた味でした。
お持ち帰りで暖めなおしてもふわっと美味しい玉子焼きマジック
ふなまちではお持ち帰りもできます。
地元の方はだいたい電話で注文して、焼き上がりの時間にとりに行く方が多いようです。
出汁も付いていますので家でも楽しめるのです。
でも・・・、たこ焼きなんかだと焼きたては美味しくても家で温めなおすと固くなってしまってあまりおいしくない、なんてこともよくある話です。
これは並んでいるときに仲良くなった近所の奥様から聞いて、実感したことなのですが、ほかの見せに比べてみても、ふなまちの玉子焼きは温めなおしで固くなりにくいんです。
美味しい玉子焼き屋さんが数ある明石ですが、そのなかでもふなまちさんの玉子焼きは美味しさ、コストパフォーマンスが別格です。
場所、営業時間などは、オフィシャルページでご確認ください。
近くのお勧め温泉 「天然療養温泉 恵比寿湯」
明石にもいい温泉、療養泉があります。
マニアの中では有名な温泉ですが、一般の方にはあまり知られていない超いいお湯をご紹介します。
銭湯料金ながら、お湯に特徴のある療養泉。白濁の源泉は冷たく、赤褐色の温泉と交互に入るといくらでも入れます。
スーパー銭湯のような大きな施設ではないですが、源泉かけ流しで、泉質は明石でも屈指の実力。個人的には明石で一番好きなお湯です。
HPはありません、検索すると出てくると思います。
天然療養温泉 恵比寿湯
明石市貴崎4丁目6-12
プロフィール
憶良(おくら) : 元ゲームプランナー、元ゲームプロデューサー。
ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。
休日は名古屋から鳥取あたりの温泉に浸かり、地元スーパーで珍しい食材を買っては料理する。
その際食べ歩きにも積極的と、食に対してはかなり貪欲。