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      閣議決定で地元は?

      おととし、タイで開かれた国連の会議で各国の代表に条約の早期発効を訴えた小児性水俣病患者の生駒秀夫さんは、「本当に待ちに待った大変喜ばしいことだと思う。
      ただし、水俣条約を締結した以上はしっかりと確実に守ってもらいたいと思っています」と話しました。
      一方で、発効に必要な50か国の締結に至っていないことについて、「締結する国が少ないと聞いているが、他国もきちんと条約を結んでほしい。世界中が輪になってやっていければいい」と話していました。
      水俣病資料館語り部の会の会長で水俣条約が採択された国連の会議の開会記念式典で水俣病の被害の歴史や条約に託した思いなどをスピーチした緒方正実さんは、「スピーチで1番強く訴えたのは、人類が経験した水俣病という悲惨な出来事を悲惨な出来事のままで終わらせてほしくない。世界の人たちが教訓として役立ててほしいというメッセージだった。きょうの閣議決定で条約の発効に向けて1歩1歩近づいていると思うと、私は心から喜んでいる」と話しました。
      そのうえで、「水俣病を起こした日本は条約の発効に向けて、世界各国に呼びかける努力を担っているのではないかと思う。条約の発効によって被害にあった人たちへの償いにもつながると思う」と話していました。
      水俣市の西田弘志市長は、「水

      病を経験したまちとして今回の閣議決定は感慨深いものがある。今後、市の役割というものを考えながら条約が発効できるようにお手伝いしていきたい。水銀汚染の広がりが懸念される途上国の方々に足を運んでもらい、水俣の今までの経験を勉強していただければと思う」と話しました。

      02月02日 12時32分