“謎の出版物”「亞書」、国会図書館が返金請求へ
国立国会図書館では、納入された出版物について「納入出版物代償金」を支払う制度を採用している。そのため、郵送された「亞書」第1巻から第78巻までの計78冊(1冊あたり定価6万円、税別)についても、出版物と解し、納入出版物代償金42冊分の約136万円を支払っていた。
しかしながら2015年10月以降、著者や出版社の実在を疑う声が、ネットで噴出。その内容も、ギリシャ文字等をランダムに配した解読不能な本であったため、「納入出版物代償金を目当てとする詐欺行為ではないか」との指摘があがった。その後りすの書房側は、「美術品である」との釈明を行うなどした。
国立国会図書館では、オンライン書店においても一時販売されていたこと、体裁も簡易なものではなかったことから、受け入れを行ったが、その後発売元に事情を聞くなど調査を実施。国立国会図書館法に列挙された「出版物」に該当せず、納入義務の対象に当たらないと結論づけた。
今後は「亞書」を発売元に返却するとともに、発売元に支払い済の納入出版物代償金の返金を求める方針だ。
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