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「文字を無作為に羅列」国会図書館が本を返却
2月2日 20時53分

国立国会図書館は、去年納本された「亞書」というタイトルのシリーズ本について、「文字を無作為に羅列しただけで納本の対象となる図書には当たらない」として、出版社に78冊を返却し、支払った136万円余りの代償金の返還を求めました。
この本は、東京の出版社「りすの書房」が発行した「亞書」というタイトルのシリーズ本で、ギリシャ文字などが480ページにわたって、一見無作為に並べられ、インターネットの通販サイトで1冊6万4800円で販売されていました。
国内で出版された図書は、国立国会図書館への納本が法律で義務づけられ、その際、定価の半額が代償金として支払われていますが、この本も去年10月までにシリーズの78巻が納本され、このうち42巻分の代償金として、合わせて136万800円が支払われていました。
これについて国立国会図書館は、このシリーズが「ギリシャ文字などを無作為に羅列したもので、納本の対象となる文書や図画には当たらない」と判断したということで、2日、出版社に対し、すべての本を返却し、支払った代償金の返還を求めたということです。
国立国会図書館では、この本を蔵書リストに載せたあと「代償金を目的とした出版なのでは」という指摘が寄せられたことから、納本の対象となる出版物かどうかを調査をしていました。

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