【ソウル聯合ニュース】中南米を中心に感染が拡大している感染症「ジカ熱」の韓国での発生を防ぐため、韓国政府が1日、対応体制を点検した。
国民安全処はこの日、政府ソウル庁舎で会議を開き、ジカ熱を引き起こすジカウイルスの予防策や対応策を共有し、関連官庁の役割を確認した。会議には、疾病管理本部、法務部、外交部、文化体育観光部、地方自治体の関係者、民間の専門家が出席した。
昨年、韓国で中東呼吸器症候群(MERS)が流行した際、保健福祉部とほかの官庁、地方自治体の連携が不十分だったことが初動対応失敗の原因として指摘された。
国民安全処の金憙謙(キム・ヒギョム)災難管理室長は「疾病管理本部と関係官庁の迅速な情報共有と協力が重要だ」と強調した。
蚊を媒介して感染するジカ熱は、新生児の頭が通常より小さく知的障害を伴うこともある「小頭症」との関連が疑われている。韓国保健当局は先月末、ジカ熱を法定伝染病に指定した。