【ソウル聯合ニュース】韓国の仁川国際空港の男子トイレで爆発物とみられる不審物が見つかった事件で、韓国捜査当局が不審物と一緒に残されていたアラビア語のメモの分析を専門機関に依頼し容疑者を絞り込む方針を固めたことが1日、分かった。
メモの大きさはA4用紙半分ほどで、「おまえらに送る最後の警告だ。神が処罰する」という意味のアラビア語のメッセージがプリンターで印刷されている。
警察がアラビア語の専門家に確認したところ、メッセージは文法的な間違いがあった。それでも容疑者はアラビア語をある程度使えるのではないかという推測も出ている。
仁川国際空港警察隊は権威あるアラビア語専門機関にメモの分析を依頼する予定だ。その結果を土台に容疑者のアラビア語習得能力などを分析する。
仁川地方警察庁のサイバー犯罪捜査の担当者も容疑者がインターネット上で犯行予告とみられるメッセージを発信していなかったか調べている。
警察はまた、仁川空港1階に設置された監視カメラ約80台を分析中だが、現時点で容疑者の身元を特定できる具体的な手がかりは見つかっていない。カメラの画質が良くない上に、不審物が発見された男子トイレを近くから映すカメラがないためだ。
この不審物は1月29日夕、同空港1階の男子トイレで見つかった。紙製の箱にブタンガスのボンベ1本、ライター用のボンベ1本、500ミリのミネラルウォーター1本がテープで張り付けられていた。