常連客かばい法廷で偽証、ルームサロンのママに猶予判決

 性的暴行で起訴され裁判を受けていた常連客を守るため、法廷でうその証言をしたルームサロン(高級個室バー)のママに対し、有罪判決が言い渡された。

 ソウル市江南地区のJルームサロンのママ、S被告(48)は2014年1月、女性従業員に対し性的暴行を加えたとして起訴された会社員W被告の裁判で証人に選任された。

 S被告は法廷で「部屋に入ったとき、2人(被害者の女性従業員とW被告)は笑いながらおしゃべりしていた。お客さんのWさんが5万ウォン(約5000円)札を100万ウォン(約10万円)分、アガシ(お嬢さん、お姉さんの意)=被害者=のポケットに入れるのを見た」と証言した。W被告が被害者に対し性的暴行を加えたのではないという趣旨だった。S被告は控訴審でも「被告人のWさんは常連客ではなく、Wさんの弁護人と公判前に電話で話したこともない」と証言した。

 だが、S被告の証言はうそだった。検察の捜査によると、被害者が来ていたワンピースにはポケットがなかったという。またW被告はS被告の店の常連客で、公判前には口裏を合わせいたことも判明した。検察は「常連客をかばうために偽証した」として、S被告を起訴した。

 ソウル中央地裁刑事18部(キム・ユンソン裁判官)は先月27日、「虚偽の証言によって真実の把握を妨害し、罪状は重い」として、S被告に懲役6月、執行猶予2年を言い渡した。

チョ・ベッコン記者
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