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「アノニマスに憧れ」高校生が不正プログラム保管疑い2月1日 13時06分
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コンピューターウイルスを作成するプログラムをパソコンに保管していたとして、兵庫県相生市の高校2年の男子生徒が書類送検されました。捜査関係者によりますと、男子生徒は、国際的なハッカー集団「アノニマス」のメンバーを名乗る人物とツイッターでやり取りしていたとみられ、「アノニマスに憧れていた」などと話しているということで、警察がいきさつなどを調べています。
書類送検されたのは、兵庫県相生市に住む高校2年の16歳の男子生徒です。
警察の調べによりますと、男子生徒は平成25年10月から去年4月にかけて、自宅のパソコンにコンピューターウイルスを作成する「ZeuS」というプログラムを保管していたとして、不正指令電磁的記録保管の疑いが持たれています。
作成されたウイルスに感染すると、インターネットバンキングのサイトに似た画面が表示され、入力したIDやパスワードなどの個人情報が盗み取られます。
捜査関係者によりますと、男子生徒は容疑を認め、「公開されているサイトから無料でダウンロードした」と話しているということで、パソコンなどからはほかにも、およそ130種類のウイルスやサイバー攻撃に使われるプログラムなどが見つかったということです。
また、男子生徒は、国際的なハッカー集団「アノニマス」のメンバーを名乗る人物とツイッターでやり取りしていたとみられ、「アノニマスに憧れていた」などと話しているということです。
今のところ、ウイルスによる被害は確認されていないということで、警察はプログラム入手のいきさつなどを調べています。
警察の調べによりますと、男子生徒は平成25年10月から去年4月にかけて、自宅のパソコンにコンピューターウイルスを作成する「ZeuS」というプログラムを保管していたとして、不正指令電磁的記録保管の疑いが持たれています。
作成されたウイルスに感染すると、インターネットバンキングのサイトに似た画面が表示され、入力したIDやパスワードなどの個人情報が盗み取られます。
捜査関係者によりますと、男子生徒は容疑を認め、「公開されているサイトから無料でダウンロードした」と話しているということで、パソコンなどからはほかにも、およそ130種類のウイルスやサイバー攻撃に使われるプログラムなどが見つかったということです。
また、男子生徒は、国際的なハッカー集団「アノニマス」のメンバーを名乗る人物とツイッターでやり取りしていたとみられ、「アノニマスに憧れていた」などと話しているということです。
今のところ、ウイルスによる被害は確認されていないということで、警察はプログラム入手のいきさつなどを調べています。
不正プログラムやウイルス 作成や保管で処罰
専門家によりますと、男子生徒が保管していた「ZeuS」というプログラムを使うと、他人のパソコンを遠隔操作するウイルスや、インターネットバンキングのIDやパスワードを盗み取るウイルスを簡単に作れるということです。このプログラムで作成されたウイルスは、インターネットの不正送金によく使われることで知られています。
平成23年に刑法が改正されて以降、「ZeuS」などの不正なプログラムやウイルスは、作成や保管しただけで処罰されるようになりました。正当な理由がないのに作成や提供した場合、懲役3年以下または罰金50万円以下、取得や保管した場合は、懲役2年以下または罰金30万円以下の罰則が科せられます。
「ZeuS」を巡っては、去年11月、札幌市の男子中学生が保管していた疑いで逮捕されたほか、去年12月には、滋賀県の男子中学生が不正にダウンロードした疑いで書類送検されています。
専門家によりますと、「ZeuS」などのウイルス作成プログラムやウイルスは、海外の一部の国ではプログラムの保管が違法とされていないということで、インターネット上のサイトで無料で提供されていて誰でも簡単に入手できることが、事件が相次ぐ背景にあるのではないかとしています。
「ZeuS」のようなウイルス作成プログラムやウイルスについては、「研究目的」などの名目で公開しているサイトがありますが、中には閲覧しただけでウイルスに感染するサイトも数多くあるということです。
平成23年に刑法が改正されて以降、「ZeuS」などの不正なプログラムやウイルスは、作成や保管しただけで処罰されるようになりました。正当な理由がないのに作成や提供した場合、懲役3年以下または罰金50万円以下、取得や保管した場合は、懲役2年以下または罰金30万円以下の罰則が科せられます。
「ZeuS」を巡っては、去年11月、札幌市の男子中学生が保管していた疑いで逮捕されたほか、去年12月には、滋賀県の男子中学生が不正にダウンロードした疑いで書類送検されています。
専門家によりますと、「ZeuS」などのウイルス作成プログラムやウイルスは、海外の一部の国ではプログラムの保管が違法とされていないということで、インターネット上のサイトで無料で提供されていて誰でも簡単に入手できることが、事件が相次ぐ背景にあるのではないかとしています。
「ZeuS」のようなウイルス作成プログラムやウイルスについては、「研究目的」などの名目で公開しているサイトがありますが、中には閲覧しただけでウイルスに感染するサイトも数多くあるということです。
「ダウンロード 悪意なく」
情報セキュリティが専門の神戸大学大学院の森井昌克教授は、「幼い頃からコンピューターに慣れ親しんできた若い世代にとっては、コンピューターウイルスを公開されているサイトからダウンロードすることは決して難しくない」と話しています。
そのうえで、「年齢が低い人たちがどのような考えのもとでダウンロードしているかというと、ほとんどの人は悪意があるわけではない。小さいころから、コンピューターで何をすると、どのような被害があるか教えることが必要だ」と話し、子どものころからIT分野の倫理教育が重要だと指摘しています。
そのうえで、「年齢が低い人たちがどのような考えのもとでダウンロードしているかというと、ほとんどの人は悪意があるわけではない。小さいころから、コンピューターで何をすると、どのような被害があるか教えることが必要だ」と話し、子どものころからIT分野の倫理教育が重要だと指摘しています。