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東京地検特捜部 UR担当者から任意で聴取
2月2日 19時02分

甘利前経済再生担当大臣の事務所が、千葉県の建設会社側から補償交渉を巡って、UR=都市再生機構への口利きを依頼され、現金を受け取ったなどと報じられた問題で、東京地検特捜部がURの担当者から交渉の経緯などの事実関係について任意で事情を聴いたことが関係者への取材で分かりました。甘利氏の秘書やURはいずれも口利きを否定しています。
甘利前経済再生担当大臣の事務所は、千葉県白井市の建設会社の関係者から県道工事の補償交渉を巡ってURへの口利きを依頼され、現金を受け取ったなどと週刊誌に報じられました。
甘利氏は先月の会見で、みずからが現金100万円を、秘書が現金500万円をそれぞれ受け取っていたことを認めましたが、URとの補償交渉については「報道で初めて知った」と説明しています。
こうした問題を受けて、東京地検特捜部がURの担当者から交渉の経緯などの事実関係について任意で事情を聴いたことが関係者への取材で分かりました。
URのこれまでの説明によりますと、補償交渉の担当者らは平成25年6月以降、少なくとも9回にわたって甘利氏の秘書と面会していたということです。去年10月の面会では秘書から「甘利事務所の顔を立ててもらえないか」とか、「補償はいくら提示したのか。少し色を付けてでも建設会社には地区外に出て行ってもらうほうがよいのでは」などという発言があったということですが、URは「補償交渉の決定に影響を与えた事実はなく、いわゆる口利きや圧力はなかったと認識している」などと説明しています。
また、甘利氏の秘書も弁護士の調査に対し、「補償金額の交渉には介入していない」などと口利きを否定しているということです。
国会議員や秘書などが権限に基づく影響力を使って口利きし、見返りに報酬を受け取ることは「あっせん利得処罰法」で禁じられていて、特捜部は法律に抵触する行為がなかったかどうか慎重に検討するものとみられます。

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