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【芸能・社会】

草刈民代 新章幕開け オスカー移籍でさらなる高みへ

2016年1月29日 紙面から

「ジャンルはこだわらないでやりたい」と語る草刈民代=東京都内で(稲岡悟撮影)

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 元バレリーナで女優の草刈民代(50)が、2月1日付で大手芸能事務所「オスカープロモーション」に移籍して新たなスタートを切り、4月9日開幕のミュージカル「グランドホテル」に出演する。本紙などの取材に応じた草刈は「年齢とともにいろんな役をやりたい」とあらためて決意を表明。今年で結婚20年目を数える映画監督の夫、周防正行さん(59)との円満ぶりも語った。

 「踊りをやめて7年ぐらい。役者をやりたいと思うなら経験を積んで蓄積するしかない。一生懸命やれば、自分なりの形が見えると思い始め、活動の幅も広げたいと考えていた」と事務所移籍の心境を語る草刈。

 1996年に公開された周防監督の映画「Shall we ダンス?」で映画デビューし、同年に周防監督と結婚。2009年にバレリーナを引退後、女優として順調に活躍する中で、元バレエダンサーの自身を「役者として積み重ねた人とは根本的に何か違う」と感じたこともあったという。

 新事務所とこのほど縁があり「自分を預けられる」と実感。「挑戦し続けることが大事。枠を決めずにやりたい。悪女とか演じるのは面白い」と女優として、さらなる高みを目指す構えだ。どんな役をオファーされても「できると思えばやりたい」と意気込んでいる。

 草刈の並々ならぬ決意を、周防監督も「いいじゃない。いろんなことをやった方がいい」と応援している。結婚20年目を迎えたおしどり夫婦。最愛の夫については「友達、兄弟のような感覚は変わらない。主人は私をとてもリスペクトしてくれている。私も彼を尊敬しています」とキッパリ。「きずな」「揺るぎない信頼」などの言葉を交えて、「相手を見ながら年を重ねて、ずっと一緒に過ごすのはいいことだと思う」と目を細めた。

 <ミュージカル「グランドホテル」> 1920年代、ベルリンのホテルが舞台。医者、男爵、会計士らホテルに集う人々のさまざまな側面を浮き彫りにする人間ドラマ。草刈は引退間際のバレリーナ、グルシンスカヤ役でソロ曲を披露予定。4月9〜24日は東京・赤坂ACTシアター、4月27・28日は愛知県芸術劇場大ホール、5月5〜8日は大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。

 <草刈民代(くさかり・たみよ)> 1965(昭和40)年5月10日生まれ、東京都出身。映画「Shall we ダンス?」で第20回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など多数受賞。ドラマは2010年NHK大河ドラマ「龍馬伝」など。映画は11年「ダンシング・チャップリン」、12年「終の信託」、14年「舞妓はレディ」。舞台は10年「ヘンリー6世」など。身長168センチ。

 

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