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【大相撲】

八角理事長と貴乃花親方一騎打ち 日本相撲協会理事長互選

2016年1月30日 紙面から

日本相撲協会の理事候補選挙に向かう八角理事長=両国国技館で(七森祐也撮影)

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 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事候補選挙を行い、99人(うち委任状6人)の親方による投票の結果、八角理事長(元横綱北勝海)、貴乃花親方(元横綱)ら10人が当選。初めて立候補した高島親方(元関脇高望山)が落選した。定員より1人多い11人が立候補し、4期連続の投票となっていた。当選者は春場所千秋楽翌日の3月28日に開かれる評議員会の承認を経て就任。同日に新たな理事メンバーで理事長を互選する。

 “貴派”の勢力拡大が浮き彫りとなるとともに、春場所後に行われる理事長互選も八角理事長と貴乃花親方で拮抗(きっこう)してきた。

 注目すべきは“貴派”に集まった票数。貴乃花親方は9票だったが、貴乃花一門とタッグを組んで当選した山響親方が10票を獲得した。

 貴乃花親方の持ち票は一門の7票と、時津風一門からの4票。山響親方には貴乃花一門から2票が流れ、所属する出羽海一門の4票を足しても6票。ここまでは想定内だが、実際にはそれよりも4票多い10票。2人合わせて19票が集まった。ほかの一門、親方衆から賛同が集まったことを意味している。

 初出馬で初当選した山響親方は「北の湖親方の遺言、作り上げてきたものを守っていきたい。それだけです。北の湖親方が命を懸けて作り上げてきた相撲協会を守りたく、その思いだけで立候補させていただきました。北の湖親方の思いを貫き通したい」と語った。

 春場所千秋楽翌日の3月28日に行われる評議員会で選任され、同日の新理事会で理事長を互選することになるが、そこにも影響がありそうだ。

 理事長の互選でも貴乃花親方を推すことが確実な山響親方が当選し、八角理事長を推すとみられていた高島親方が落選した。五分五分の争いになるとみられる。

  (岸本隆)

 

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