蹴球探訪
手倉森監督 リオへの道はベンゲル流
来年1月五輪アジア最終予選
(10月7日)
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【サッカー】手倉森監督予言 韓国倒しV サッカー五輪アジア予選あす決勝2016年1月29日 紙面から 【ドーハ(カタール)占部哲也】リオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたU−23(23歳以下)アジア選手権で五輪出場を決めたU−23日本代表は28日、当地で決勝の韓国戦(30日)に向けた練習を再開。手倉森誠監督(48)は準々決勝・イラン戦(22日)の前から「準決勝はイラク、決勝は韓国」と話しており、采配だけでなく予言も的中。今大会は“名脚本家”手倉森のシナリオ通りに進んでおり、決勝の日韓戦でアジアナンバーワンの終章を書き上げる。 手倉森監督の第六感がさえ渡っている。自身も「怖いくらい」と驚く予言の的中率は100%だ。準々決勝のイラン戦前、指揮官はこう言っていた。「準決勝はイラク、決勝は韓国と考えている」。準決勝ではドーハの悲劇という負の歴史を払拭(ふっしょく)する劇的勝利で、決勝の日韓戦を実現させた。「シナリオ通り」と不敵に笑う。 なでしこジャパンの佐々木監督は、準優勝した15年女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会でスリリングな試合を演出することで、映画界の巨匠になぞらえ「サッカー界のスピルバーグ」を自任する。一方、手倉森監督は大会前から「ハラハラ、ドキドキの展開になる」と予告。名脚本家の手腕で準決勝イラク戦(26日)では関東地区の平均視聴率18・6%(テレビ朝日系、ビデオリサーチ調べ)を記録。注目度を上げた。 大会前から選手に「決勝は韓国になる」と告げていたという。決勝のシナリオは「勝って借りを返して、アジアチャンピオンに就くのは最高のシチュエーション」。最後の相手は永遠のライバルだ。14年の仁川アジア大会準々決勝では0−1で敗退。12年ロンドン五輪では3位決定戦で対決し、44年ぶりとなるメダルを逃した。 そして20年前。今大会と同じ集中開催で行われた96年アトランタ五輪アジア最終予選の決勝は1−2で屈した。マレーシアのシャーアラムで前園、城、中田、川口もアジアナンバーワンの称号は手にできなかった。最弱とささやかれたリオ世代が、偉大な先輩超えを果たす絶好機を迎えた。名脚本家の手倉森監督は「韓国の分析は一番遅くした。おぼろげに考え始めたところ」と終章の仕上げ作業に入った。 PR情報
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