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【プロ野球】

藤川球児、火の玉健肩在

2016年1月30日 紙面から

女の子と一緒にカメラに向かってVサインする阪神・藤川球児=宜野座で(高部洋祐撮影)

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 阪神・藤川球児投手(35)が29日、先乗り自主トレ先の沖縄・宜野座村野球場で今年初の本格ブルペン入り。捕手を座らせ、直球主体で30球を投げた。ボールを受けた片山ブルペン捕手は絶賛。リーグ優勝に貢献した2005年をほうふつとさせる火の玉ストレートの球威で、順調な仕上がりぶりを見せた。

 宜野座のブルペンに、乾いたミット音が鳴り響いた。おなじみのフォームから繰り出した30球。投球前、片山ブルペン捕手の問いかけに対して「安心してください。できていますよ!!」と答えた通り、藤川は全力で腕を振り続けた。

 鶴や筒井らと行った18日の自主トレ公開時は、グラウンド内ファウルゾーンに設置されたブルペンで、短めの距離での投球練習。18・44メートルの距離で本格的にブルペン投球をしたのは、この日が今年初めてだった。直球を中心に、カーブとチェンジアップを織り交ぜた。投げ終えた後の状態については「何もないです」と問題はなく、先発に向けた調整は順調そのものだ。低めにズバッと決めたボールは、「JFK」の一角として優勝に貢献した05年の“火の玉ストレート”をほうふつとさせた。4年ぶりに受けた片山ブルペン捕手も称賛を惜しまない。

 「全然変わっているイメージはない。いい球を投げている。いい投手しか投げられない低めのボールを投げていた。回転はすばらしい。手元で伸びてくるっていうね」

 日本で頂点を極めた後、米大リーグ、四国ILpを経て古巣に復帰した右腕。同ブルペン捕手は懐かしい手の感触に笑みを浮かべていた。

 今後、球数を増やしていくかと問われると「勝負事なんで言う必要はない」と藤川。既に敵を見据えた臨戦態勢に入っている。練習だけではなく、ファンサービスにも積極的だった。練習後で疲れているにもかかわらず、サインを求めたファンのためにボール、色紙にペンを走らせた。「地道に、しっかりと結果を出していきたいです」。今は焦らず、着々と牙を研ぎ“火の玉”の精度を高めていく。 (山本祐大)

 

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