Google Play サービス 8.4 SDK のリリース
Posted:
2016年2月2日火曜日
[この記事は Laurence Moroney、デベロッパー アドボケートによる Android Developers Blog の記事 "Google Play Services 8.4 SDK is available" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
Google Play サービス 8.4 がリリースされました。今回のリリースで追加された多数の新機能についてご説明します。
離脱(churn)予測メソッドは、プレイヤーがゲームから離れる確率に関するデータを返します。このデータに基づいてコンテンツを作成することにより、プレイヤーがゲームに長く留まるようにすることができます。
また、課金(spend)予測メソッドは、プレイヤーがゲームの何かに対して課金する確率に関するデータを返します。デベロッパーは自身の裁量でこのデータを扱えますが、たとえば、プレイヤーが何かに対して課金する確率が低くなる場合は、アプリ内での購入への割引を提供したり、広告を表示したりできます。
バッテリーを節約したり、アップデートを頻繁に行わない場合、FLP では Global Positioning Services(GPS)を使用せずに、WiFi と基地局の信号を使用します。Google Play サービス 8.4 では、FLP が基地局から位置を検出する方法が大幅に改善されました。以前は、プライマリ基地局のみに対する相対的な位置情報しか取得できませんでした。このリリースでは、FLP によりプライマリ基地局と近隣の基地局から位置データが取得され、より正確な位置が提供されます。また、特に室内などの GPS が利用できない場所の WiFi アクセス ポイントからの位置検出が向上しています。
リスナーを使用してポリゴン上のクリックを検出する方法は次のとおりです。
ここで、情報ウィンドウには、OnInfoWindowCloseListener と OnInfoWindowLongClickListener が表示されます。ユーザーが特定のマーカーに関連付けられている詳細を表示した後、地図を再びズームアウトする場合は、OnCloseListener が特に便利です。
これらのリスナーの詳細と使用例については、GitHub にある ApiDemos サンプルとこのサンプルの変更履歴を参照すると、新しい API が機能する方法が確認できます。リリースノートも参照してください。
デフォルトの構成では、BarcodeDetector を使用するアプリケーション(バーコード フォーマットの制限がない)で AZTEC コードのデコーディングが自動的に開始されます。
追加された新しいメソッドには、バックグラウンド ビーコン サブスクリプションの subscribe メソッド(画面上のイベントで BLE スキャンがトリガーされる)、対応する unsubscribe イベント、バックグラウンド サブスクリプションの際の Nearby API コールバックで取得されるインテントを処理する機能が含まれます。
https://developers.google.com/fit/android/history#read_daily_total_data?utm_campaign=play services_series_launch_121815&utm_source=anddev&utm_medium=blog
新しい HistoryApi.updateData() メソッドも用意されています。このメソッドを使用すると、2 回の呼び出しで削除および挿入する必要はなく、1 回の API 呼び出しでデータをアップデートできます。
Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team
Google Play サービス 8.4 がリリースされました。今回のリリースで追加された多数の新機能についてご説明します。
カスタム メール App Invites
App Invites は、ユーザーが知人とアプリを共有できるようにするためのテクノロジーです。Google Play サービス 8.4 では、App Invites がアップデートされ、メールによってアプリを簡単に共有できるようになりました。これまではユーザー定義のテキストと画像が含まれるカスタム メールを作成することはできましたが、今回のアップデートにより、アプリのコンテンツをメッセージに直接追加できるようになりました。また、HTML を使用してメールの本文を明確に定義し、メールの件名行を設定することができます。たとえば、友人と共有したいお気に入りの料理アプリがある場合、そのアプリの使用を勧める招待状に、アプリ内のお気に入りのレシピを含めることができます。その友人は目的のコンテンツにアクセスしてアプリをインストールし、さらに多くのコンテンツを参照するかどうかについて、より多くの情報に基づいて判断できるようになります。ここから GitHub にある App Invites のサンプルを参照してください。ユーザーによるゲームへの課金と離脱を予測する
Play Games Analytics は、ゲームのデベロッパーがプレイヤーのライフサイクル全体にわたってゲーム エクスペリエンスを理解、管理、最適化できるように設計されています。さらに、デベロッパーがプレイヤーの動作を正確に理解して、プレイヤーがゲームに長く留まるようにするために、Player Stats API を拡張しています。離脱(churn)予測メソッドは、プレイヤーがゲームから離れる確率に関するデータを返します。このデータに基づいてコンテンツを作成することにより、プレイヤーがゲームに長く留まるようにすることができます。
また、課金(spend)予測メソッドは、プレイヤーがゲームの何かに対して課金する確率に関するデータを返します。デベロッパーは自身の裁量でこのデータを扱えますが、たとえば、プレイヤーが何かに対して課金する確率が低くなる場合は、アプリ内での購入への割引を提供したり、広告を表示したりできます。
Fused Location Provider のアップデート
Google Play サービスの融合された位置予測(FLP)は、GPS、WiFi、基地局などの多くのセンサーを使用して、アプリに位置情報を提供します。バッテリーを節約したり、アップデートを頻繁に行わない場合、FLP では Global Positioning Services(GPS)を使用せずに、WiFi と基地局の信号を使用します。Google Play サービス 8.4 では、FLP が基地局から位置を検出する方法が大幅に改善されました。以前は、プライマリ基地局のみに対する相対的な位置情報しか取得できませんでした。このリリースでは、FLP によりプライマリ基地局と近隣の基地局から位置データが取得され、より正確な位置が提供されます。また、特に室内などの GPS が利用できない場所の WiFi アクセス ポイントからの位置検出が向上しています。
Maps API の改良
郊外にいるとき、地図に別のレイヤーを追加する必要なしに、タップを簡単にインターセプトしたいと考えたことがありますか。ポリゴン用の onClickListener が追加されているため、透明なポリゴンを簡単に追加して、タップを直接インターセプトすることができます。また、onClickListener がポリラインと地面オーバーレイに追加されています。リスナーを使用してポリゴン上のクリックを検出する方法は次のとおりです。
map.setOnPolygonClickListener(new GoogleMap.OnPolygonClickListener() {
@Override
public void onPolygonClick(Polygon polygon) {
...
}
});
ここで、情報ウィンドウには、OnInfoWindowCloseListener と OnInfoWindowLongClickListener が表示されます。ユーザーが特定のマーカーに関連付けられている詳細を表示した後、地図を再びズームアウトする場合は、OnCloseListener が特に便利です。
mMap.setOnInfoWindowCloseListener(new GoogleMap.OnInfoWindowCloseListener() {...});
mMap.setOnInfoWindowLongClickListener(new GoogleMap.OnInfoWindowLongClickListener() {...});
これらのリスナーの詳細と使用例については、GitHub にある ApiDemos サンプルとこのサンプルの変更履歴を参照すると、新しい API が機能する方法が確認できます。リリースノートも参照してください。
Aztec バーコードのサポート
Google Play サービス 7.8 では、顔とバーコードの検出をサポートする Vision API がリリースされました。これまで Aztec バーコードがサポートされていなかったため、Google Play サービス 8.4 では、このバーコードのサポートを追加しました。デフォルトの構成では、BarcodeDetector を使用するアプリケーション(バーコード フォーマットの制限がない)で AZTEC コードのデコーディングが自動的に開始されます。
バックグラウンド ビーコン スキャン
Google Play サービス 8.4 では、Nearby Messages API により、Google のオープンなビーコン フォーマットである Eddystone のバックグラウンド スキャンがサポートされます。このアップデートにより、BLE ビーコンが検出されたときにアプリを起動することができるようになりました。8 月にリリースされた Google Play サービス 7.8 では、シンプルなパブリッシュ サブスクライブ インターフェースを備えた Nearby Messages API が導入されました。ビーコンの場合、デベロッパーは Proximity Beacon API を使用して添付ファイルをビーコンの記録に追加することにより、コンテンツを公開します。Nearby が目的のビーコンを検出すると、これらの添付ファイルがメッセージとしてアプリに提供されます。追加された新しいメソッドには、バックグラウンド ビーコン サブスクリプションの subscribe メソッド(画面上のイベントで BLE スキャンがトリガーされる)、対応する unsubscribe イベント、バックグラウンド サブスクリプションの際の Nearby API コールバックで取得されるインテントを処理する機能が含まれます。
フィットネス プラットフォーム HistoryApi の改善
HistoryApi.readDailyTotal() メソッドにより、Google Fit アプリ、その他のフィットネス アプリ、Android Wear ウォッチ フェイスで一貫した歩数を記録できます。詳細については、次のドキュメントを参照してください。https://developers.google.com/fit/android/history#read_daily_total_data?utm_campaign=play services_series_launch_121815&utm_source=anddev&utm_medium=blog
新しい HistoryApi.updateData() メソッドも用意されています。このメソッドを使用すると、2 回の呼び出しで削除および挿入する必要はなく、1 回の API 呼び出しでデータをアップデートできます。
Place Picker オートコンプリート ウィジェット
Android と iOS で動作するプログラムによるオートコンプリート機能の既存のセットにモバイル オートコンプリート ウィジェットが新しく追加されたほか、Place Picker ウィジェットにオートコンプリート機能が追加されました。オートコンプリート機能は、ユーザーが入力する際に場所の名称と住所を自動的に補完します。ウィジェットは、デベロッパーがわずかなコーディング作業でオートコンプリート機能をアプリケーションに簡単に追加できるようにします。オートコンプリート ウィジェットについての詳細は、このブログ投稿を参照してください。Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team