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厚生労働省 ジカ熱の国内感染防止 対策強化へ2月2日 15時00分
蚊が媒介する感染症、ジカ熱の感染が中南米で広がり、WHO=世界保健機関が緊急事態を宣言したことを受けて厚生労働省は緊急の会議を開き、蚊の活動が活発になる時期に備えて国内での感染を防ぐ対策を強化することを確認しました。
中南米で感染が広がっているジカ熱は蚊が媒介する感染症で、発熱や頭痛などの症状が現れ、ブラジルでは脳の発達に遅れがみられる小頭症の新生児が増えていることから、妊娠中の感染との関連が指摘されています。WHOがジカ熱の感染がほかの地域にも広がるおそれがあるとして緊急事態を宣言したことを受けて、2日午後厚生労働省で緊急の会議が開かれ、椎葉茂樹厚生科学課長が「国内での感染は報告されていないが蚊の活動が活発になる時期に備え対応に万全を期したい」と述べました。
会議では蚊の活動が活発になる3月ごろから蚊の発生源の調査や駆除を全国の自治体に要請することや空港の検疫所で発熱などの症状を訴える人をチェックする対策を強化することを確認しました。厚生労働省は患者の発生に備え今後、医師などを対象にジカ熱の症状や治療法などについて学んでもらう研修を実施することにしています。
会議では蚊の活動が活発になる3月ごろから蚊の発生源の調査や駆除を全国の自治体に要請することや空港の検疫所で発熱などの症状を訴える人をチェックする対策を強化することを確認しました。厚生労働省は患者の発生に備え今後、医師などを対象にジカ熱の症状や治療法などについて学んでもらう研修を実施することにしています。