Updated: Tokyo  2016/02/02 14:03  |  New York  2016/02/02 00:03  |  London  2016/02/02 05:03
 

米ゴールドマン:原油協調減産の可能性は「極めて低い」と予想

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    (ブルームバーグ):ロシアやサウジアラビアなど世界の主要産油国は、供給過剰となっている市場に引き続き原油を供給し、協調減産には踏み切らないとの見通しを、米ゴールドマン・サックス・グループのアナリストらが示した。石油輸出国機構(OPEC)は高コスト供給者の淘汰(とうた)を目指している。

ダミアン・クールベイリン氏やジェフ・カリー氏らアナリストは1月31日付リポートで、OPECによる市場シェア確保を目指す戦略が奏功し始めているため、現時点で減産に取り組むことは逆効果となると指摘した。

ゴールドマンのアナリストらは「協調減産の可能性は極めて低く、自滅的な結果になると引き続き考えている」と説明。シェールオイルの短い生産サイクルに加え、OPEC非加盟国から供給への反応が出始めていることが、市場の再調整に向けOPECが現行水準に近い生産を維持することを示唆していると述べた。リポートによると、ゴールドマンは経済成長が「急激に」軟化しない限り減産は実施されないとみており、同行のエコノミストらはそうしたシナリオは予測していない。

原題:Goldman Sees Coordinated Oil-Output Cuts as ‘Highly Unlikely’(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ドバイ Anthony DiPaola adipaola@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Nayla Razzouk nrazzouk2@bloomberg.net

更新日時: 2016/02/02 08:25 JST

 
 
 
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