当社はマンションを主とした建物の修繕工事に特化した会社です。外壁の塗装から屋上やバルコニーの防水など工事範囲は広く、私は現場担当者として施工管理をしています。入社時に建設の知識はなく何もわからないところからの挑戦ですが、入社後の半年間は先輩社員の現場にサブ担当として入りマンツーマンで仕事を教わり、専門用語や工事の内容などを覚えました。最初に任された仕事は居住者に日々の工事内容をお知らせする掲示板の更新です。新築と異なり、お客様が生活しているところで工事をするのは修繕ならではの難しさ。安全を守りながらよりよい工事を完成させるには、お客様の協力が欠かせません。居住者のみなさまとコミュニケーションを取りながら工事を進めていくことが担当者の役目です。

2つ目の現場で、約40所帯あるマンション修繕を主任技術者のもと、現場担当として任せてもらいました。受注額が数千万円の大きな仕事に若いうちから携われるのはやりがいがあります。住民説明会から始まり、防水や塗装の各作業班との打ち合わせ、足場組み、作業員の休憩のための仮設小屋を建設、一週間ごとの工程表に沿った日々の流れを管理など、業務は多岐にわたります。なかでも重要なのは居住者へのお知らせです。掲示板にバルコニーの荷物の移動や網戸の取り外しのお願い、洗濯物が干せるかなどの情報を日々更新します。当社ではどの現場でも、掲示板の側にノートを作り、質問を受けて返答するなど、きめ細かく対応しています。

先輩方にフォローしていただき、事務スタッフにも支えられて、3〜4カ月間の工事が終わる頃には居住者とも顔見知りになります。建物が目に見えてきれいになり、撤収するときに「ありがとう」と声を掛けていただけるのは嬉しいですね。工事の成否は準備で8割決まります。予定通りの工程で進行するには、作業員とのコミュニケーションが課題です。朝礼の前に会話をするなど、人間関係づくりを大切にして仕事に取り組んでいます。今後は今まで以上に打ち合わせを怠らず、段取りをしっかりしていきたいですね。マンションの修繕のサイクルは12〜13年で、お客様からご指名をいただく先輩も少なくありません。前回の現場では理事長から「10年後も御社でやりたい」と言っていただきました。どんな現場でもしっかり進行できるようにスキルアップすることが目標です。
＜吉田 真吾　本社事業部　工事部　2013年入社＞