辺りの新緑もまぶしく萌えさかる、晩春というより初夏という言葉が似合う季節。
短い鉄橋を渡って、吾妻線の主力車両である湘南色の115系が顔を出します。
緑の要素が多い景色に、塗色のオレンジがいいアクセントになってくれました。
サイドに日が回っていないのが少々残念ですが、次の電車を待つと他の場所での撮影時間がなくなってしまうので、仕方なく妥協しました。(;´Д`)
当ブログでは一時期頻出したワード「吾妻線と言えば八ッ場ダム」。
例外にもれずこの場所も新線への切り替え対象区間内にあり、昨年(2014年)には工事が完了し、すでにここでは列車の姿を見ることができなくなってしまいました。
あまりいい撮影ポイントとは言えないかも知れませんが、これも一つの記録。そして、思い出。
今となってはもう二度と出会うことのない景色。撮影した写真の数々を見返していると、非常に感慨深いものがあります。
しかし、残念がってばかりはいられません。
新線が開通したとなれば、そちらにも乗りに行きたいと思うのが鉄道ファンの心情。
そして、それによって生まれたであろう新しい景色。これを写真に収めたいと思うのも自然なことではないかと思います。
旧線廃止で一時期大変な盛り上がりを見せた吾妻線。
次に大騒ぎになるのは、そこそこ車齢の高い115系が引退するときでしょうか。
それまでは、多分まったりとした空気が流れているはず。
ただ、今の時期はGW中で観光客も多いでしょうから、ひと段落ついた盛夏の時期か紅葉の時期にふらりと訪れてみたいものです。
撮影データ:
2013年5月 JR吾妻線(旧線) 岩島〜川原湯温泉
Canon EOS 7D + EF70-200mm/F4L IS USM