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UR 甘利前大臣秘書とのやり取り公表2月2日 5時51分
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甘利・前経済再生担当大臣の事務所の問題で、UR・都市再生機構は1日、千葉県の建設会社との補償交渉を巡り、前大臣の秘書と面会した際のやり取りの概要を公表しました。この中には交渉内容に踏み込むような秘書の発言も含まれていますがURは「影響はなかった」としています。また甘利前大臣は会見で「秘書は『補償金額の交渉には介入していない』と話している」などと説明しています。
この問題で、甘利前大臣の秘書は千葉県白井市の建設会社がURに補償金の支払いを求めた交渉に関して少なくとも9回、URの担当者と面会したことが明らかになっています。
URは1日夜、こうした面会でのやり取りの概要を公表しました。それによりますと秘書は、建設会社が補償金を何度も求めているとURから説明され、「少し色を付けてでも地区外に出て行ってもらうほうがよいのではないか」と交渉内容に踏み込むような発言をしたということです。
一方で、「先方の話を聞いてもらうだけでよい。甘利事務所の顔を立ててもらえないか。圧力をかけてカネが上がったなどあってはならない」などと、交渉の行方にはこだわらないような発言もあったということです。
秘書との面会についてURは「補償交渉の決定に影響を与えた事実はなかった」としています。
また甘利前大臣は辞任表明の会見で、「秘書は『補償金額の交渉には介入していない』と話している」と説明しています。
URは1日夜、こうした面会でのやり取りの概要を公表しました。それによりますと秘書は、建設会社が補償金を何度も求めているとURから説明され、「少し色を付けてでも地区外に出て行ってもらうほうがよいのではないか」と交渉内容に踏み込むような発言をしたということです。
一方で、「先方の話を聞いてもらうだけでよい。甘利事務所の顔を立ててもらえないか。圧力をかけてカネが上がったなどあってはならない」などと、交渉の行方にはこだわらないような発言もあったということです。
秘書との面会についてURは「補償交渉の決定に影響を与えた事実はなかった」としています。
また甘利前大臣は辞任表明の会見で、「秘書は『補償金額の交渉には介入していない』と話している」と説明しています。
やり取り 詳細は
補償交渉についての面会は少なくとも9回あり、メモは一部が黒塗りにされていますが、秘書の発言が詳細に記されています。
秘書との最初の面会は平成25年6月、URの本社で行われ、千葉県の建設会社の周辺で進めている県道工事を巡る補償交渉の状況について説明したということです。
この日の面会メモには秘書が「こういった相談を受けることが多く、いちいち対応することは考えていない」と発言し、UR側も「甘利事務所に引き続き対応する事項は特になし」と受け止めたことが書かれています。
2か月後、URは建設会社におよそ2億2000万円の補償金を支払う契約を結んでいます。URは秘書との面会は補償金の額に影響はしていないとしています。
2年後の去年10月、甘利前大臣の秘書から突然、話を聞いてほしいとの連絡があり、URの担当者が甘利前大臣の地元事務所に出向いたということです。この場には千葉県の建設会社の総務担当者も同席したということです。
当時、URはこの建設会社から別の苦情を申し立てられ、再び補償交渉を行っていて、秘書は「交渉の状況を教えてほしい」と要請したということです。その4日後、URの担当者は国会議員会館で秘書と面会し、建設会社から何度も補償金を求められてきたことなどを説明したということです。
この日の面会メモでは秘書が「補償はいくら提示したのか」とか、「少し色を付けてでも地区外に出ていってもらうほうがよいのではないか」などと交渉内容に踏み込むような発言が記されています。
一方で、「先方の話を聞いてもらうだけでよい。甘利事務所の顔を立ててもらえないか。圧力をかけてカネが上がったなどあってはならないので、URの本社に一度話を聞いてもらう機会をつくることで本件から手を引きたい」とも述べて、URの本社が対応する形さえとってくれれば交渉の行方にはこだわらないような発言もあったということです。
URの担当者はその後も1月まで毎月、この補償交渉を巡って甘利大臣の秘書と面会したということです。
こうした面会のメモには秘書が「いったい先方はいくら欲しいのか。私から先方に聞いてもよいが」と述べたのに対し、URの担当者が「逆にこれ以上は関与されないほうがよろしいように思う。URの提示額は限度額いっぱいであり、工夫の余地がない。先方に聞いてしまうとそちらも当方も厳しくなる」などと述べて、交渉に深入りしないよう促すやり取りも記されています。
一方、メモの記述はありませんが、秘書と複数回、面会したURの総務部長によりますと、去年12月、地元事務所で「大臣はこの案件について知っているのか」と尋ねたところ、秘書は「大臣は細かいことは知らないが、案件の報告はしている」と答えたということです。
秘書との最初の面会は平成25年6月、URの本社で行われ、千葉県の建設会社の周辺で進めている県道工事を巡る補償交渉の状況について説明したということです。
この日の面会メモには秘書が「こういった相談を受けることが多く、いちいち対応することは考えていない」と発言し、UR側も「甘利事務所に引き続き対応する事項は特になし」と受け止めたことが書かれています。
2か月後、URは建設会社におよそ2億2000万円の補償金を支払う契約を結んでいます。URは秘書との面会は補償金の額に影響はしていないとしています。
2年後の去年10月、甘利前大臣の秘書から突然、話を聞いてほしいとの連絡があり、URの担当者が甘利前大臣の地元事務所に出向いたということです。この場には千葉県の建設会社の総務担当者も同席したということです。
当時、URはこの建設会社から別の苦情を申し立てられ、再び補償交渉を行っていて、秘書は「交渉の状況を教えてほしい」と要請したということです。その4日後、URの担当者は国会議員会館で秘書と面会し、建設会社から何度も補償金を求められてきたことなどを説明したということです。
この日の面会メモでは秘書が「補償はいくら提示したのか」とか、「少し色を付けてでも地区外に出ていってもらうほうがよいのではないか」などと交渉内容に踏み込むような発言が記されています。
一方で、「先方の話を聞いてもらうだけでよい。甘利事務所の顔を立ててもらえないか。圧力をかけてカネが上がったなどあってはならないので、URの本社に一度話を聞いてもらう機会をつくることで本件から手を引きたい」とも述べて、URの本社が対応する形さえとってくれれば交渉の行方にはこだわらないような発言もあったということです。
URの担当者はその後も1月まで毎月、この補償交渉を巡って甘利大臣の秘書と面会したということです。
こうした面会のメモには秘書が「いったい先方はいくら欲しいのか。私から先方に聞いてもよいが」と述べたのに対し、URの担当者が「逆にこれ以上は関与されないほうがよろしいように思う。URの提示額は限度額いっぱいであり、工夫の余地がない。先方に聞いてしまうとそちらも当方も厳しくなる」などと述べて、交渉に深入りしないよう促すやり取りも記されています。
一方、メモの記述はありませんが、秘書と複数回、面会したURの総務部長によりますと、去年12月、地元事務所で「大臣はこの案件について知っているのか」と尋ねたところ、秘書は「大臣は細かいことは知らないが、案件の報告はしている」と答えたということです。