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現在、22万人超の従業員を抱えるAmazonだが、その数を急速に増やす一方で、いずれは世界中の倉庫で働く従業員に取って代わるであろうテクノロジの開発にも力を注いでいる。「フルフィルメントセンター」と呼ばれるAmazonの倉庫は、部分的にではあるがすでに自動化が進んでおり、多くのセンターが「Kiva」と呼ばれるロボットを導入している。Kivaは、商品をピックアップして出荷準備を進める従業員の元に、商品が載った棚を輸ぶ役割を担っている。
Amazonが日々、膨大な数の顧客に商品を出荷できるのは、自動化のたまものだ。また、この小売業界の巨人にとり、30分以内の商品配達をうたう新サービスを実現するうえで、配送プロセスのさらなる効率化は欠かせない。
AmazonはKivaの導入をより多くのフルフィルメントセンターに拡大する予定だが、同社の最終的な目標は、棚から商品をピックアップする作業自体の自動化である。その目標を実現するため、Amazonはピックアップロボットの技術開発を競う優勝賞金2万5000ドルのコンテスト「Amazon Picking Challenge(APC)」を2015年に開催した。
しかし初開催となった同コンテストは、ロボットにピックアップ作業を代行させる難しさを際立たせる結果となった。参加チームの半数は得点すらできず、ロボットの作業速度は人間よりもはるかに緩慢だったのだ。人間の従業員は、ミスを最小限に抑えながら1時間に400個前後の商品を処理できる。一方、APCで最高得点を獲得したロボットですら、1時間に30個前後の商品しか処理できず、ミスが起きる割合は実に16%に達した。APCでロボットに与えられた課題は、フルフィルメントセンターで直面する実際の作業とは比較にならないほど単純化されていた。ピックアップの対象は数百万個の雑多な商品ではなく、種類を最小限に抑えたわずか25個の商品だった。にもかかわらず、このようにやや残念な結果に終わったのだ。
それでも、初開催のAPCに参加したチームの面々は楽観的な見方を失ってはいなかった。彼らによると、今回の初歩的な問題は克服可能で、倉庫の自動化はこれから極めて重要な分野になるという。
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