ちょっと前に書いた就職関連ネタが思いのほか好評だったので(悪評だったので?)、調子に乗って今度は転職したい、フリーランスになりたいと思っている人向けに、「いやいや、辞めるんだったらやることやってから辞めようよ」的な記事を書いてみたいと思います。
会社を辞めるということは、給料(収入)が無くなるという事だけでなく、いろいろな保証が無くなってしまう事でもあります。
「こんな会社すぐにでも辞めたい!」という気持ちもわかりますが、一旦深呼吸をして落ち着いて考えましょう。会社に所属していると簡単にできることでも、無職になるといろいろと不便なこともあります。次の会社が決まっているのであればそれほど大きな問題ではないですが、就職先がまだ見つかっていない、少しゆっくりしたいと考えている人は、今の会社を辞める前にしっかり確認しておきましょう。
なには無くとも健康管理
現状は企業の健康保険も個人の健康保険も負担額に大きな差は無いのですが、もし会社の提携先の病院等で優遇措置があるのであれば、会社に所属しているうちにうまく活用しましょう。
特にフリーランスで食べていきたいと考えている人にとっては健康が一番の資本になります。健康でさえいられれば、自分の仕事がうまくいかなくても、深夜のコンビニとかでアルバイトすればお金を稼ぐことは充分可能です。ただ、体調を崩してしまったらその期間、活動することがまったくできなくなってしまいます。
会社に所属しているうちに体調管理をしっかりしておき、フリーになった後、万が一のことが無いように備えておきましょう。
任意保険を見直しておく
会社に所属している時であれば比較的簡単に生命保険や損害保険の申し込みや契約変更ができると思いますが、一旦フリーになってしまうと簡単に見直しができなくなる場合もあります。
様々な保険を比較検討してくれるサービスもあるのでいろいろな情報を収集して、会社を辞める前に確認しておきましょう。これだけで月々(年間)かかるコストを大きく削減できる場合があります。
保険見直しの無料相談サービスなどもありますので、一度、専門家にプランを見てもらっても良いでしょう。まぁ、保険自体が無駄なコストだという説もあるので、その辺の判断は読み手の皆さんにお任せしますが。
引越し/住まいを見直しておく
おそらく生活費の中でも一番大きなウェイトを占めているのが住宅費(家賃、住宅ローン)だと思います。
家族が居るのであればある程度のスペースが必要かもしれませんが、一人暮らしなのであれば家賃の安いマンション・アパートに引越したり、実家に帰ったりすることでこちらも月々に発生するコストを削減することもできます。収入が少ない時は生活水準を落とすのが一番コストダウンになるのですが、なかなか生活スタイルを変えることって難しいんですよね。
もし可能であれば住宅ローンも組換えできるかどうか確認しておきましょう。無職の状態だとローンは審査が通りづらくなっていることが多いです。
資格を取っておく
資格取得自体には在職、無職はほとんど関係無いのですが、会社によっては資格取得補助制度として会社指定の資格を取得したら、お祝い金のようなものが貰えたり、そもそも受講費自体を何割か負担してくれる会社もあります。もしそのような制度がある会社に勤務しているのであれば、働きながら資格取得を目指しても良いでしょう。
また、国から資格取得の援助を受けることもできます。教育訓練給付という制度ですが、一定の条件を満たす雇用保険の一般被保険者(在職者)又は一般被保険者であった方(離職者)が、厚生労働大臣の指定する教育訓練を受講し修了した場合、本人が教育訓練施設に支払った教育訓練経費の一定割合に相当する額(上限あり)をハローワーク(公共職業安定所)から支給するという制度になっています。
詳細はこちらに載っていますので、興味のある方は読んでみて下さい。
クレジットカードを見直しておく
会社を辞めると困る点としてクレジットカードの審査と年会費の負担があります。最近は会社に勤めていなくても作ることができるカードも増えてはいますが、会社に所属しているうちに申請したほうが、審査に通りやすいのは間違いありません。
また、これを機にメインで利用するクレジットカードを見直してみてはいかがでしょうか?年会費無料や、ポイントサービスの充実度などを比較して、自分にあったカードを見つけてみても良いかもしれません。
月々の費用(自動車・携帯電話)見直しておく
意外と馬鹿にできないのが、自動車にかかる費用と通信費です。
自動車はローンの他、保険、ガソリン代、駐車場代などいろいろとお金がかかります。特に保険は乗り方次第で大きな節約が可能になりますので、この辺も見なおしておきましょう。また、それほど乗る機会がないのであれば、これを機に売ってしまうのも一つの節約法です。
そして、最近特に負担が大きくなっているのが通信費です。
こちらも契約方法や通信キャリアを見直すことで節約が可能です。携帯電話を複数所有している人はデータ通信回線を格安SIMのFREETELなどに見直すだけで、かなり通信費を節約できます。
同僚や取引先との飲み会をしておく
退職するとかなり疎遠になります。「辞めてからも絶対交流しましょうね!」という人に限ってまったく連絡なんかくれなかったりするもんです。
ですので、「この人とはプライベードでもコネクションを残しておきたい!」と思う同僚、取引先の担当者とは飲み会なり食事会なりで、しっかりと交流をしておきましょう。最近はFacebookなどのソーシャルメディアも発達しているので、このようなSNSを活用するのも良いかもしれません。
意外とサラッとしている人の方が、ひょんなご縁で数年後一緒に仕事することになったりするから不思議なもんです。