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 甘利明・前経済再生相の現金授受問題で、独立行政法人の都市再生機構(UR)は1日、職員と甘利氏の元秘書との面談内容を公表した。12回の面談のうち6回に出席したURの中瀬弘実総務部長は報道陣に、「補償額上乗せを求めるような発言はなかった。秘書との面会が影響を与えたことはなかった」と述べた。

 URは、道路建設に伴う補償をめぐって千葉県白井市の建設会社側と交渉していた。URによると、UR職員は2013年6月~今年1月、議員会館や神奈川県にある甘利氏の事務所で元秘書らと面談。うち10回分について職員が任意でメモを残しており、一部を黒塗りにして公表した。

 URによると、補償について話題になったのは昨年7月6日と10月26、27日を除き計9回だった。

 4回目となる昨年10月9日、UR職員が補償の内容について説明した後、元秘書は「(甘利)事務所の顔を立てる意味でも一度先方(建設会社)からの話を機構(UR)本社で聞いてもらうことは可能か」と発言。同じ日に元秘書は「少しイロを付けてでも(建設会社に)地区外に出ていってもらう方が良いのでは」とも発言した。

 同12月16日には、元秘書が「できれば(URの)上席の方に対応してもらえると助かる」と語ったとされている。