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川崎中1殺害事件 リーダー格少年きょう初公判
2月2日 4時29分

川崎中1殺害事件 リーダー格少年きょう初公判
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去年2月、川崎市の多摩川の河川敷で中学1年の男子生徒が殺害された事件で、殺人や傷害致死の罪で起訴された少年3人のうち殺人などの罪に問われリーダー格とされる19歳の少年の初公判が2日、横浜地方裁判所で開かれます。少年が事件に至ったいきさつや動機などについてどのように話すのか注目されます。
去年2月、川崎市川崎区の多摩川の河川敷で、中学1年生の上村遼太さん(当時13)が殺害されているのが見つかり、19歳の少年がカッターナイフで首を切りつけるなどして殺害したとして殺人などの罪で起訴され、18歳の少年2人が傷害致死の罪で起訴されています。
3人はいずれも上村さんの知り合いで、このうち殺人などの罪に問われリーダー格とされる19歳の少年の初公判が2日午前10時から横浜地方裁判所で開かれます。
19歳の少年は事件のおよそ1か月前に上村さんを殴ってけがをさせたとして傷害の罪にも問われていて、警察などによりますと、少年はこの暴行について上村さんが別のグループの知人に告げ口したとして怒りを募らせ、事件に至ったとみられています。
これまでの調べに対して、少年は殺害について認めているということです。
裁判は裁判員裁判として成人と同じ公開された法廷で進められ、少年が事件に至ったいきさつや動機などについて、どのように話すのか注目されます。

事件を受け 国の対応

今回の事件では被害者の上村さんが冬休み明けの去年の1月以降、急に学校に登校しなくなり、担任が電話や家庭訪問を行いましたが、少年に直接会うことができず、遺体で見つかるまで学校はその理由についても把握することができませんでした。
これを受けて国は、去年4月、緊急調査を行い、学校を休んで連絡が取れなかったり学校の外のグループから暴行を受けたりして命や体に被害が及ぶおそれがある子どもが全国で400人にのぼることが分かりました。
このため国は▽理由がはっきりしないまま3日連続して学校を休んでいることを目安に担任や養護教諭などが原則として本人に会って安全を確認したり、▽欠席が7日続いた場合は教育委員会に報告したりするなどの対応をとるよう、全国の教育委員会に指示しました。
また、国はスクールソーシャルワーカーの増員を進めています。スクールソーシャルワーカーは子どもが抱える問題の背景を福祉的視点から探り、学校や家庭、ほかの行政機関と連携して解決を図る専門家で文部科学省では、来年度に向けて国の補助金の対象となるスクールソーシャルワーカーを全国で800人増やし、3047人とする方針を決めています。

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