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【軍事ワールド】
ISが戦闘員の給料を半額に 金欠はロシア空爆のせい…条件の良い組織に転職増えそう
誤爆を恐れ、世論を重視した結果、ISに致命傷を与えられない-。こんな局面を一変させたのがプーチン大統領率いるロシアだ。
英BBC放送(電子版)によると、昨年12月下旬には、国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」がロシアのシリア空爆で誤爆があり民間人200人以上が死亡したと発表したが、ロシアは「まったくの嘘」と反論。同団体が電話で現地関連団体に調査したとの指摘にも「現場に行ってないのに、何がわかるのだ」と一蹴した。
オバマ大統領や有志連合が意識する“世界の目”などロシアの眼中にない。作戦遂行のためなら誤爆すら黙殺する熾烈な空爆を繰り広げているのだ。その象徴的な出来事として、今年1月9日にロシア軍が実施した、シリアでの刑務所への空爆があげられる。
刑務所を爆撃
歴史上、刑務所を空爆した例として最も有名なのは「ジェリコー作戦」だ。第二次大戦時、ドイツ占領下のフランス・アミアンの刑務所に収容され、死刑執行が迫る対独レジスタンスのメンバーを救うため、英国空軍が刑務所の高く厚い壁を精密爆撃で破壊、収容者を脱走させた。
ところが同じ刑務所空爆でも、ロシアの作戦は残酷だった。ターゲットはシリア北西部イドリブにある刑務所で、国際テロ組織アルカーイダ系の「ヌスラ戦線」が捕虜などを閉じ込め管理していた。
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