中国株:下落、製造業指標の悪化が響く-香港株も値下がり
2016/02/01 17:45 JST
(ブルームバーグ):1日の中国株式相場は下落。中国国家統計局が発表した1月の製造業購買担当者指数(PMI)が3年ぶり低水準となったほか、中国の一部の大手企業が業績は市場の期待に届かないもようと明らかにした。トレーダーの信用取引解消の動きも響いた。
上海総合指数は前週末比1.8%安の2688.85で終了。年初来の下落率は24%に達した。同指数の構成銘柄で最もウエートの大きいペトロチャイナ(中国石油、601857 CH)が下落。同社は2015年通期の純利益が前年比で最大70%減少したもようだと発表した。通期利益が予想に届かなかったようだと公表した中国人寿保険(601628 CH)は1年2カ月ぶりの安値に落ち込んだ。上海証券取引所の信用買い残は1月29日時点で過去最長となる21営業日連続の減少だった。
申万宏源集団のセールストレーディング責任者、ウィリアム・ウォン氏(香港在勤)は1月の製造業PMIについて、「生産と新規受注に回復の兆しが見えず、数字は市場にとって期待外れだった」と指摘。「中国の春節(旧正月)の連休を控えて、今週の取引は薄商いが続くだろう」との見方も示した。
CSI300指数は前週末比1.5%安。香港市場では中国本土株で構成されるハンセン中国企業株(H株)指数が1.2%安。ハンセン指数は4営業日ぶりに反落し、0.5%安の19595.50で引けた。
原題:China’s Stocks Extend Worst Rout Since 2008 on Growth Concerns、Hong Kong Stocks Fall First Time in Four Days After China Data(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先: Hong Kong Kyoungwha Kim kkim19@bloomberg.net
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更新日時: 2016/02/01 17:45 JST