上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ]
スポンサー広告 |
TB(-) |
CM(-)
 今年こそは、あんまりサボらないようにしたいと思います。が… 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 年の瀬、押し詰まりました。 2本のレンズで終わるつもりはなかったのですが、 何とも、やる気が失せてしまって… 発信するどころか、考えることもコミュニケーションも、どうでもいいや、という感じで。 最後の砦、空と猫さえもほとんど撮ることなく、ダラダラ、鬱鬱とした時間を過ごしました。 この1年、自分にとって大事な人が次から次に亡くなりました。 目標、手本、憧憬、理想、理念、エトセトラ…。 数日前から、やっと、少しづつ、考える、考えようとする意志が出てきました。 来年の抱負、まぁ、色々出てくればいいですけどね(^_^; あちこちで「今年買ったモノ」が登場していますが、 久しぶりに、私も、買った!といえるモノがありました。 EOS 5Dsです。 待ちに待った高画素機。 恐るおそる触っていましたが、新開発のシャッターユニットなどのお陰で、普通に撮っても大丈夫なことが判ってきました。気は抜けませんが。 「美は細部に宿る」とすれば、このカメラと高性能なレンズで、一歩、近づけることを目指して、明日から頑張りマッス。
 2本目は、EF24-70mm F4L IS USM。 実は今、このレンズが1番気に入っているかもしれない。 長い間、EF24-105 F4Lをメインのレンズとして使ってきた。 24mm時の歪みや105mm時の甘さ、逆光苦手に目をつぶって、これ1本でも何とかなる!?ような便利なレンズだ。 前述のキヤノンのM氏曰く、 「あれは、5Dsでは使えないよ」と言っていたのが耳に残ってはいたが、105mmまであることが重要でもあった。レンズ交換の時間がないことが、ままある。 EF24-70mm F4Lは、マクロ機構があるとは言え、70mmまでしかないことや、いまいち評価が低いことがネックだった。 が、実際に撮ってみると、隅まで使える24mm、カリカリではない好ましい描写。十分に解像しながらも、空気感まで捉えてくれる稀有なズームレンズではないか。人、料理、建築、それぞれをそれぞれに表現できる、いい意味での万能レンズである。シグマのArtラインとは対極の方向やね。 ズームレンズもここまで来た。 早々に人気レンズEF24-105 F4L売り払ってしまいました。 まぁ、100mmが必要なら、これも気に入りの1本、EF100mm F2.8L Macroがあるし。
 政治のことを考えていても厭世的になるばかりなので… 最近のお気に入りレンズのことなど、を考えることにしよう。 まずは、 EF40mm F2.8STM。 すでに多くの人が使い倒しているパンケーキレンズ。 仕事用のバッテリーグリップ付きのEOS 5D mark2に着けると、ちょっと滑稽なぐらいの顔になるので敬遠していたのだが、5Dsが来たので、バッテリーグリップを外してこのレンズを着けると、それほど変顔ではない。それに、何と言っても軽い!もう、ミラーレスなんかいらない! キヤノンのM氏が、 「最近、プロがみんな使ってるよ」と言っていたが、ほんとに良く写るレンズだ。 歪みとか解像力云々より、とにかく平面性が高く、素直に見たままを捉えているように見える。ブラウザーで順に見ていると、他のレンズで撮った似たような画角の写真が、このレンズの写真に変わった瞬間、眼と脳がスッキリするような感覚がある。少し線が太いような感じがしないでもないが、このストレートな感じは得難い。 長い間、便利なズームレンズに馴らされていた眼に、背筋が伸びるような、そんな爽快感のあるレンズだと思う。 その上、安いから超オススメです。
 「最後はいつも権力が勝つという悔しさったらないね。だけど、結末だけじゃなく、そこに至る過程で何が起きたのかを残すのも大事だ。伝えずにいられなかった。撮ることは僕自身の人生の肥やしにもなった。」 「安倍政権下で憲法改正に向けた動きが加速しているけど、平和憲法を守るため、命のある限り抵抗し続ける決心です。」 福島菊次郎(朝日新聞2014年5月26日〜30日) 悔しさの真っ只中で息を引き取られたのかも知れません。 彼の写真と文章と、平和憲法が消し去られませんように…
 70年間積み上げられてきた平和主義、立憲主義、民主主義を一瞬にして失うことになった。 アベノミクスから軍需景気へ、資本と帝国の崩壊が始まる。 自分の首を絞めていることに、未だ、気付く気配もない。 終わりの始まり。
中平卓馬。 『なぜ、植物図鑑か』に出逢い、写真に、そして写真批評に目覚めた。 「私にとってもはや〈イメージ〉は乗り越えられるべき対象である。私から発し、一方的に世界へ到達するものと仮定され、そのことによって世界を歪曲し、世界を私の思い通りに染めあげるこのイメージは、いま、私の中で否定される。世界と私は、一方的な私の視線によって繋がっているのではない。」 写真には金がかかる、から、批評家として生きていこうと思った。 商業写真を生業にした頃から、一時はすっかり忘れ去っていた。 89年、『ADIEU A X』の 「私、今日、素朴な写真家にまいもどりました。 だが、私、素朴な写真家にまいもどったとしても、新たに現実世界に出会った時には、自意識が解体され、自らの意識を新たに造り上げねばならぬ行為そのものが、無限に課せられて来る。それは、ある意味において、写真家である私のさだめであろう。」 で、再び出会った時、安心と同時に驚いていた。 その頃は、仕事が忙しくて、作品どころではなかったが、彼の復帰が嬉しかった。 その頃の僕は、キレイキレイなイメージ写真ばかり撮っていた。 そして2003年『アサヒカメラ10月号』。 “あえて望んだ斬新熟視”。カラー16ページ+表紙。 完全に打ちのめされた。目が覚めた。 今、写真を撮っているのは、この衝撃があったからこそ。 空と猫しか撮っていない時も、「植物図鑑」と「原点復帰」が頭の中を駆け回っている。 もし、 中平卓馬と出逢わなかったら、カメラを持って歩くことなどなく、「まず、たしからしさの世界を棄てろ」とも思わず、ぼんやりしたメタボ爺になっていたに違いない。 かなうならば、もう一度、まいもどって下さい。
 猛暑は一段落。 とはいえ、風通しのよくない部屋で、勿論、クーラーも扇風機もなしで盆休み中にブツ撮り。 最後の一品、のところで、ストロボが悲鳴をあげた。 あとひと息なので、モデリングランプは直前のカットから「フル」のまま。 ピーピー音が鳴り止まず、発光不能に。 30年以上やってるけど、初めての経験、ストロボのオーバーヒート。 タバコを一服、15分ほど待ってスイッチを入れたが、まだダメ。 仕方なく、別のストロボをセット。本日の予定終了。 一段落とは言え、まだまだ暑い日が続きます。 熱中症ご用心。 ご自愛を。
| HOME |
次ページ ≫
|