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韓国、15年は2.6%成長 輸出の低迷響く

2016/1/26 10:35
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 【ソウル=加藤宏一】韓国銀行(中央銀行)が26日発表した同国の2015年の実質国内総生産(GDP、速報値)は14年に比べて2.6%増えた。伸び率が2%台にとどまるのは2年ぶり。中国の景気減速で輸出が伸び悩んだほか、好調だった住宅取引が期末に減速したため、昨年10月に示した通年予想(2.7%増)には届かなかった。

 15年のGDPは名目で1463兆ウォン(約146兆円)と、現在の為替レートで換算すると日本の3割程度の水準だ。韓銀は昨年末に韓国経済の潜在成長率を3.0~3.2%と公表している。16年のGDP伸び率は15年比3.0%と予測する。

 15年は民間消費が2.1%増と堅調だった半面、輸出は0.4%増と前の年の2.8%増から大幅に減速した。産業活動別では農林漁業が1.6%減と不振だったほか、主力の製造業も1.4%増と14年の4.0%増から伸びが鈍った。

 15年10~12月期のGDP伸び率は前期比0.6%だった。政府主導で実施した大規模セールなどの効果から民間消費が1.5%増えたが、前期まで好調だった建設投資が住宅取引の鈍化や政府の公共投資の減退などで6.1%減に転じた。前期に1.8%増だった設備投資も0.9%増にとどまった。

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