上海=金順姫
2016年2月1日19時27分
中国甘粛省で1月、地元紙の記者3人が相次いで拘束され、うち1人が「恐喝」の容疑で逮捕された。この記者は地元政府の不正などに迫る報道を手がけ、当局者から脅迫を受けていたとされる。自らに都合の悪い報道への報復として、当局が記者を拘束した疑いが浮上している。
1月7~8日に行方がわからなくなり、甘粛省武威市の公安当局に拘束されていたのは、「蘭州晨報」「蘭州晩報」「西部商報」に所属する男女3人の記者。蘭州晨報が当局に宛てた文書がネットに公開され、同社の張永生氏の拘束に「多くの疑問点」があると指摘する内容に注目が集まった。
文書などによると、張氏の容疑は当初買春とされたが、数日後に恐喝に変更された。当局は3人について「記者の身分を利用して他人から金品をゆすり取った」として捜査。25日にほかの2人は釈放されたが、張氏は逮捕された。
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朝日新聞国際報道部
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