児童虐待の急増を受け、大阪府は新年度から夜間や休日の電話相談対応を外部に委託する方針を固めた。児童相談所(子ども家庭センター)の職員をより危険性の高い虐待事案に集中させる狙いがある。深刻ではないと見られる通報を受けた場合の家庭訪問の委託も検討。新年度予算案に約9千万円を計上する。

 全国の児相が2014年度に対応した虐待件数は約8万9千件。うち大阪府は約1万4千件で全国最多となった。前年度と比べて約3千件も増えており、人手不足は深刻だ。

 児相への虐待通報の全国共通ダイヤル「189」番や、府が設けている専用ダイヤルの夜間や休日の電話対応を外部に委託する。