トリビアNo.361~368 トリビアの種No.032
2013/08/23
No.368 「ひとりぼっち」の「ぼっち」の意味は「お坊さん」(番組評価 74/100へえ)
広辞苑には、ひとりぼっち【独り法師】(ヒトリボフシの訛)と載っています。「独り法師」は「俗世から隔絶されて独りきりで修行を積む法師」というのが元の意味で、そこから「独り暮らしの人」を指すようになり、さらに現在の「連れを伴わずに独りきりでいる人」という意味になりました。「ひとりぼっち」は「ひとりぼうし」が変化して生まれた言葉です。…一人法師が人影見えない教室でハモニカ吹いてます。涙が悲しいキーでハモってます。以上、新感覚の曲名当てクイズでした。夢工場。
折出の評価 ★★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
No.367 世界最大規模のボランティア団体ライオンズクラブの会員はお互いの名前に「ライオン」をつけて呼び合う(番組評価 74/100へえ)
ライオンズクラブは1917年に社会に有益な奉仕活動を行うことを理念にアメリカ・シカゴの実業家達が中心となって創設した世界最大規模のボランティア団体です。世界191カ国に約140万人の会員がいて、日本でも町の清掃・献血・植樹など様々な活動を行っています。日本では文章の中に出てくる人名紹介の時や自己紹介の時は「ライオン○○」と自分の前に「ライオン」をつけ、会員同士が気さくに呼び合うときは「○○ライオン」と名前の後につけて呼んでいます。こうやって呼ばれているのが「銀座ライオン」や「金曜日のライオン」、「ライオンのごきげんよう」ですね。…ウソです。また、ライオンズクラブは活動の最後に全員で両手を突き上げ「ウォー」と3回叫ぶ「ライオンズ・ロアー」という儀式を行います。中には本当のライオンの雰囲気を出すため両手を鋭い爪のように開いて前に突き出す人もいます。
折出の評価 ★★★★★★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
No.366 山形県山形市の人は電話をかけるとき「○○です」ではなく「○○でした」と名乗る(番組評価 57/100へえ)
こちらから電話をかけます。相手が出ました。その時に「もしもし、折出ですが」というニュアンスで「もしもし、折出でした」と言います。イントネーションも「折出ですが」という感じで発音するとそれっぽく聞こえます。この方言は、昔は東北や北海道一帯で使われていたようですが、現在では山形県の山形市を含む村山地方で多く使われています。この「でした」が使われるようになった時期や理由に関して詳しいことは分かっていませんが、バスが来る時に「バスが来た」と表現するのと同様に状況を表す意味合いで使っているようです。「折出が電話をかけました」ということですね。…音声学的に見て「su」が「si」、「ga」が「ta」になることはないんでしょうかね。もっと細かく見れば「u」が「i」、「g」が「t」になることがあるかということなんですが。ボクは話すのを聞いててそう思ったんで。
折出の評価 ★★★★★★★★★★★★★★★☆☆☆☆☆
No.365 おならの音を集めたレコードがある(番組評価 91/100へえ)
そのレコードは昭和53年(1978年)に東芝EMIの行方洋一(なめかた・よういち)さんが制作した「ワンダープーランド」。行方さんの友人の音響デザイナーが趣味で集めていたオナラの音をレコード化したもので、発売前は評判がよかったんですが、実際には全く売れませんでした。お金を払ってまで聞きたい?ボクはちょっと…。ただ、一部のバラエティ番組の音響効果の人たちの間では「コントの時のおならの音として使える」と重宝されていました。「黄色いサクランボ プー入りカラオケ」なんてのがありまして、曲の合いの手のようにオナラの音が入ってたり、オーディオ・システム・チェック用プーというものもあります。オーディオシステムのチェックのためのオナラの音…。あれ、ボク、お金払ってでも聞きたくなってる…。さらにこのレコードからのシングルカット版「THE HE !?(ザ・ヘ)」も発売されました。
折出の評価 ★★★★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
No.364 アントニオ猪木は「1・2・3・ダアーッ」を商標登録している(番組評価 77/100へえ)
「1・2・3・ダアーッ」はアントニオ猪木さんがファンと一体になるための掛け声です。その「1・2・3・ダアーッ」に関連する商品を開発する可能性があるので、勝手にその名前をつけて作れないように、猪木さんはその可能性がある商品を登録しています。その数は消火器・浮き袋・ガス漏れ警報機・米・豆・脱穀済みの大麦・食用魚介類(生きているものを除く)など約200種類。この中から実際に「1・2・3・ダアーッ麺」という商品が発売されています。また、猪木さんは「1・2・3・ダアーッ」以外にも「ボンバイエ」「猪木イズム」「闘魂」などを商標登録しています。前にも書いたけど、商標登録って面白いよ。こんなものも登録されてるんだってものがいっぱい。
折出の評価 ★★★★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
No.363 ラスカルは英語で「悪党」という意味である(番組評価 57/100へえ)
グランドコンサイス英和辞典で「rascal」を引いてみると1.悪党、悪漢、ごろつき。2.いたずらっこ、かわいいやつ。とあります。まあ、この場合は2.の意味であるような気もしますが…。でも、アライグマはかなり凶暴で、野生のものとなると農作物や野鳥への被害など問題が絶えません。日本でもペットのアライグマが逃げ出して野生化し、各地で被害が起こっています。
折出の評価 ★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
No.362 アメリカではボールの代わりにジャガイモを投げたプロ野球選手がいた(番組評価 61/100へえ)
1987年8月31日のビルズ対フィリーズの試合、ビルズはこの試合に負けると最下位になります。場面は5回表1対0、2アウト3塁、ビルズの最大のピンチ。ここでキャッチャーのデイブ・ブレスナハン選手は「ミットの具合が悪い」とベンチへ戻りました。絶対に負けられないと感じていたデイブは、皮をむいたジャガイモをミットに忍ばせてグラウンドに戻りました。試合が再開し、ピッチャーの第1球を受けたデイブは牽制球を装ってジャガイモを3塁へ投げました。これがとんでもない暴投で、ジャガイモは3塁手の頭上を越えていきました。悪送球をしたと思ったランナーは本塁へ突入します。しかしボールはデイブのミットの中。ホームベースを踏もうとしたランナーにデイブはタッチしました。すぐに不正に気づいた審判はランナーをセーフとし、デイブを退場させました。このことを知った球団オーナーのゴメス氏は「彼の行為はプロ野球選手のすることではない。安っぽい二流のプレーだ」と激怒し、試合終了から24時間後、デイブには解雇通知が言い渡されました。デイブは「僕はルールブックを全て読み『試合中にジャガイモを投げるべからず』という規則がないことを確認してやった。あの審判のジャッジは間違っている」と語っています。お前は韓非子か!
折出の評価 ★★★★★★★★★★★★★★★★★☆☆☆
No.361 童話「3匹の子ぶた」は元々襲ってきた狼を子豚が食べる話だった(番組評価 76/100へえ)
「3匹のこぶた」はイギリスの古い民話集を集めた「イングリッシュ・フェアリー・テールズ(英国の昔話集)」が元になっています。一般に知られている内容と違うのは1匹目と2匹目の子ぶたは次の家に逃げていくのではなく食べられてしまう点と、3匹目の子ぶたは煙突から入ってきた狼に対して大きな鍋にお湯を沸かして対抗し、鍋に落ちた狼をグツグツと煮て食べてしまう点です。さらにこの子ぶたたちが家を建てたのも、1番目の子ぶたは偶然通りかかった男がわらを持っていたのでもらったわらで家を建て、2番目の子ぶたは木を持っていた男に、3番目はレンガを持っていた男に出会い家を建てただけなんです。つまり、1、2匹目は運が悪く3匹目は運がよかっただけと捉えられる話になっていたんです。アメリカでディズニーが「3匹の子ぶた」を作った時に今のようなおとなしい内容に変えそれが世界に広まりました。ボクはこういう裏話というか、ちょっと残酷さがあった方が子供に言い聞かせるにはいいと思ってるんだけど…。
折出の評価 ★★★★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
トリビアの種No.032 広辞苑に載っている言葉で最も長くしりとりをすると最後の言葉は「るすばん」(番組評価 九分咲き)
広辞苑は約23万項目もの単語を収録した国語辞書と百科事典を兼ねた最高峰の辞書ですが、この広辞苑第5版に掲載されている名詞でしりとりをするとどこまで続くんでしょう。今回のルールは、「コーヒー」など語尾を伸ばす言葉は母音で次の言葉へつなぎます。この場合は「こおひい」で「い」ですね。また、「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」は同じ音として扱います。さらに「橋」と「箸」など同音異義語は同じ音として扱い、使用は1度とします。当然1度使用した言葉は再び使用しません。「しりとり」という言葉から始めることとします。当然言葉の語尾に「ん」がついた時点で終了です。今回は最もしりとりが長く続く言葉の順番を見つけるプログラムを設計しました。このプログラムに名詞をひとつひとつ入力していくんですが、CD-ROM版の広辞苑から15万4150語もの名詞を72時間かけて入力していきました。
最初の言葉「しりとり」から「りんり(倫理)」「りんばかり(厘秤)」「りんどり(厘取)」「りんづけどり(厘付取)」「りんじのまつり(臨時祭)」と続いていきます。1万語目の名詞は「いんぎんこう(慇懃講)」。これは礼儀を重んじてする集会のことで、無礼講の反対の意味です。3万語目は「びろうげのくるま(檳榔毛の車)」。牛車のひとつで、ビロウの垂葉を細かく裂いて白く晒したもので車箱を貼りおおったものです。まだまだ続きます。5万語目は「くれぶす(クレブス 【Hans Adolf Krebs】)」。イギリスの生化学者(1900-1981)。ドイツ生まれで、オルニチン回路・トリカルボン回路(クレブス回路)を発見し、ノーベル生理学医学賞を受賞しています。その後もしりとりは続き、7万5775語目「るすばん(留守番)」で終了しました。
なお、今回の最後の名詞は「留守番」になっていますが、「る」で始まって「ん」で終わる言葉であれば何でもよくて、例としては類縁・累乗根・涙腺・類人猿・ルパンなどがあります。今回名詞をタイプするときも、一発で変換されない名詞がずらずら出てきました。「たほいや」にお使いください。あ、でもここに意味書いたらネタバレかな?