泣いて辛いことをスッキリさせよう
生きていれば泣きたくなるくらい辛い経験をすることはいくらでもある。そんな時はどうしたらいいのか?
答えは単純、泣けばいいのだ。泣くという行為は結構なストレスの解消になるという研究結果もあるらしい。嫌なことがあったら親しい人や身近な人に愚痴をこぼす。これだけでも案外スッキリするという経験をした事ある人は多いだろう。それと同じく泣きたいくらいの心境の時には、泣いてしまえば結構スッキリするものなのだろう。どうしようもなく辛いことがあったら家に帰って一人でひっそりと、または親しい人の胸を借りながらでも泣いてみれば、それだけでもきっと楽になるだろう。ただし間違っても記者会見とかの場で奇声をあげながら泣いてはいけない。
しかし、我慢や忍耐こそ美徳とされる現代日本社会において、泣くということはそうできるものではない。そういう社会環境で育ってきているのだ。辛いことがあっても反射的に我慢して涙をこらえてしまう人が多いだろう。心境としては泣きたいくらいだし、泣いてスッキリできるならいいのだけれども、そう言われても簡単に泣くことは出来ない人は結構いるはずだ。
というわけで、きっと辛い時に聞いたら泣けるような曲を選んでみた。色んな人が味わってきた苦しく辛い想いが込められた歌詞、美しくも儚いメロディーラインなど、その曲に込められた様々な要素があなたの心を動かし、涙を誘うはずだ。これらの曲を聞いて今日はおもいっきり泣こう。そして涙とともに辛い経験も綺麗さっぱり流し、また明日から心機一転して行動していこう。
ファイト! - 中島みゆき
この曲自体は80年台の中島みゆきのアルバム収録曲だったらしいのだけれど、90年台に出た代表曲「空と君のあいだに」との両A面シングルとして出た曲なので知っている人は多いだろう。最近でもカロリーメイトのCMで満島ひかりがカバーしていることで聞いたことのある人は多いはずだ。
この曲の歌詞はオムニバス形式とでもいうのだろうか。「あたし中卒やからね 仕事を もらわれへん」、「ガキのくせにと頬を打たれ」、「あたし男だったらよかったわ 力ずくで男の思うままに ならずにすんだかも」。色んな環境にいた人たちの、色々な理不尽で辛く悔しい思い出がモロに歌詞として書かれている。
努力無くして成功は無い。努力をしなければ、チャレンジをしなければ、成功することはない。だけど、努力したから、チャレンジしたから、それだけで必ず報われることは無い。努力と幸福は必ずしもイコールで結びつかない。世の中は理不尽だ。やってきたこと全てが報われることなんてほとんど無い。環境だろうか、タイミングなのだろうか、色々な要因によってそれらのチャレンジの多くは報われること無く消えていく。それでも、そうと分かっていても、人間は行動しチャレンジし続けなければならない。その行動が報われるかどうかは分からないけど、とにかくやるしかないのだ。報われなくても、辛い思いをしても、それでも行動し続けなければどうにもならないんだ。そんなこの世の理不尽さと、その理不尽さへのチャレンジし続ける姿勢へのメッセージがこの曲には込められている。
ファイト! 闘う君の歌を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ
そんな姿勢を、凍えるように冷たい水の流れに逆らいながら泳ぐ魚に例えている。今もどこかであなたと同じく辛い経験をしながら打ち震えている人達がいる。どれだけ傷ついても、その大きな流れに抗うんだ。力強い歌声が、明日も前に進むための勇気を鼓舞してくれるような応援歌だ。これを聞けば、自分は一人じゃないし、応援してくれる存在があるんだと思えて泣ける。
こんなに近くで... - Crystal Kay
人間関係のバランスを保つのは難しい。ビジネスのようなあっさりしたものならば良いだろうが、それに情が混じればその難易度は一気にあがる。今まで「友だち」という関係であったのが、自分のたった一言でより良い関係になるかもしれないけれど、逆に崩れてしまうかもしれない。たった一言、それを言えば楽になれるかもしれないだろうけど、その不安や切なさを払拭できる代償に、関係が崩れてしまうのが怖くて踏み出せない。そんな奥手で切ない恋心が込められた曲。
CrystalKayの、その名の通り透き通るような綺麗で美しい歌声とクラシックにフィーチャーされた曲調がマッチし、その切ない想いが真に迫ってくるように感じられる。この苦しさを味わうくらいならいっそ恋なんてしなければよかった、それくらいに苦しくて胸の張り裂けそうな想いを考えると泣ける。
日々 - 吉田山田
長年連れ添ってきたであろう老夫婦をモチーフにした歌詞が特徴的な曲。NHK「みんなのうた」でも取り上げられたことがある。 家族や夫婦であれば、その関係はそう簡単には紡ぐことは出来ないだろう。お互いが一緒に味わい経験してきたものは当然楽しい思い出ばかりじゃないはずだ。お互いがお互いに対して怒りを感じたり、傷つけてしまったり、お互いで悲しい想いをしたり。楽しくて幸せで喜ばしい思い出だけがその人達の関係を築いたわけではない。苦楽を共にしたからこそ、夫婦や家族のような抜き差しならない関係が形成されるのだ。色々な事を感じた「日々」。そんな日々を共にしてきたから今がある。そんな日々が今を築いてくれる。そしてこれからも、それがどんなに楽しいことであっても、辛いことであっても、その思い出が、より一層絆を深めてくれる。そんな当たり前だけど、いつもは忘れてしまいがちな事を気づかせてくれる、素敵な歌詞。
アコースティックギターの柔らかい音色と、二人の優しい歌声。ゆったりとしたメロディーでありながらも、どこか切なさを感じさせる。今この一瞬一瞬がかけがえがなく、そしてそれが未来を紡いでいくのだというメッセージを思うと泣ける。
あきらめましょう - 華原朋美
- アーティスト: 華原朋美,グ・スーヨン,田中花乃,TATOO,高木茂治
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曲名はもちろん、「パッパッパラッパ」というどこか間の抜けた歌詞がふんだんに使われているのがかなり印象的な曲。 吹っ切れた感とそれでもまだ少しやりきれなさが入り混じったような、本当に人が何かをあきらめる時の心境をそっくりそのまま表したような曲調も見事。
「振り回されちゃいけないと思うから」という歌詞はズシンと来る。情報過多、物質過多のあらゆるものが飽食的な現代において、人は知らず知らずのうちに何かにこだわりすぎる、何かに頼り過ぎてしまうきらいがあるのかもしれない。無意識の内にこだわっているものや頼っていたもの。それらに振り回されているのではないか。それらに振り回されて本質を見失っているのではないかと問いかけながらも、本質以外に惑わされる必要なんて無いこと、不安を埋め合わせるために何かに頼ること自体を「あきらめましょう」という大きなメッセージは、このどこか間の抜けた用な曲調と対比されて、より重く見える。
そしてさらにそのメッセージに重みが感じられるのは華原朋美が歌っているからこそだと思う。小室哲哉と一緒になって90年台後半のミュージックシーンを席巻してきた彼女、ある時から色々な騒動を起こし始めてから彼女への評価はそれまでとは段々と真逆になっていった。そんな天国と地獄のような世界を味わい、一般人には考えられないような途方も無いプレッシャーやリアクションを受けながらも、それでも人前に立ち続けることを決意し活動し続ける彼女が「あきらめましょう」と歌うからこそ、この曲にはどこか重みがあるのだろう。 そんな彼女のジェットコースターのような波乱の人生と、それに与してきた小室哲哉の現状を思いながら聞くと泣ける。
Story of My Life - One Direction
One Direction - Story of My Life
イングリッシュポップ・グループ、OneDirectionの曲。海外でも屈指の人気を誇るアイドルグループ。アメリカ中のティーンが彼らの虜になっているために「21世紀のビートルズ」と呼ばれているとかいないとか。日本でもドコモのCM曲として採用されたり、色々なメディアで猛烈にプッシュされたけれども、正直なんていうかパッとしなかったし、完全にメディアと消費者側の温度差が浮き彫りになってしまった感がある。どこが「21世紀のビートルズ」やねん。同じく一時メディアが猛プッシュしていたけど結局日本じゃそんなに流行らずに終わったpintarestを彷彿とさせる。海外で流行ってるから日本でも流行るわけじゃないというグローバリゼーションとローカライゼーションの実体と、広告費バンバンかけてゴリ押しすればどうにでもなるわけじゃないという事実を思うと泣ける。曲?聞いてないからよく知らない。
焼け野が原 - cocco
Cocco - 焼け野が原 【VIDEO CLIP SHORT】
一部の方々から熱烈な支持を受けるcoccoの曲。歌詞が物凄く重い。「あきらめましょう」のような含蓄深い重みがあるという感じじゃなく、なんというか純粋すぎてその純粋さ故の重さというか、男の人がこの歌詞を書かれたLINEとか受け取ったら「重い」って言うような感じ。 もちろんcocco自体の歌唱力は抜群に高いし、楽曲の完成度も言うまでもなく高い。が、この曲を聞くと、Mステに出ている時の彼女の不安定さ脳裏に浮かんできて、見てるこっちがメチャクチャ緊張するし不安になるみたいな感情がフラッシュバックしてきて泣ける。
SAY YES - CHAGE and ASKA
例えばお笑いコンビのロンドンブーツ1号2号について話をし始めたら3分後には淳の話題しか話すことが無くなってる、みたいな感じで、チャゲアスについても話し始めたら覚醒剤事件以前以後に関わらず多分3分後にはASKAの話題しか話すことが無くなってるだろうということに疑いの余地はないし、そもそもASKAの顔は思い出せるけど、CHAGEってどんな顔してたっけ…ってレベルの扱いだし、今や覚醒剤という強力なネタがあるが故にさらにASKAの存在感が増してしまって、以前から薄かったCHAGEの存在感が更にも消え失せてしまってるという事を思うと泣ける。 あと最近ASKAが音楽活動再開とか言い出して、それについて自分でブログも書いたのにその記事が速攻で削除されてた、という事件があったり、そもそもその事件自体が他の芸能ニュースでかき消されて速攻で忘れ去られてるということ思っても泣ける。
月光 - 鬼束ちひろ
デビュー当時と今の彼女を比較すると泣ける。
私以外私じゃないの - ゲスの極み乙女。
問題は問題としてあるものの、何故かプライベートのLINEを流出されたり、ネタアプリをリリースされたり、その問題に何の関係もない一般人に罵声を浴びせられて謝らなきゃいけないとか意味の全くわからないことになっている状態とか、ゲスの極みと名乗っているけど本当はワイドショー見てあーだこーだ言ってる一般人や芸能記者たちの方が1億倍くらいゲスだったことを思うと泣ける。
世界に一つだけの花 - SMAP
- アーティスト: SMAP,槇原敬之,工藤哲雄,都志見隆
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2003/03/05
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その花一輪一輪はよくよく見るとみんな違っていて、みんなそれぞれ違っているけどそれでいいんだ、「その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい」なんて歌ってるけど、「その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい」ってその言葉は花側の言葉なんだと思ってたら、実はお花屋さん側の言葉だったんだね…お花の管理はお店が全て握ってるんだね…という事に気づくと泣ける。