カタール・ドーハは韓国と日本のサッカー代表の明暗が交錯してきた場所だ。1993年10月、ドーハで行われたワールドカップ(W杯)米国大会アジア最終予選。韓国は脱落の寸前まで行ったが、日本がイラク戦で後半終了間際に同点ゴールを許したことから日本を上回り、劇的に本大会出場チケットを手にした。この出来事を韓国では「ドーハの奇跡」、日本では「ドーハの悲劇」と呼んでいる。
2011年1月にはここで韓国と日本のアジアカップ準決勝が行われた。韓国は延長後半のアディショナル・タイムに黄載元(ファン・ジェウォン)のゴールでPK戦に持ち込んだが、結局は日本に屈してしまった。
またドーハだ。韓国と日本のサッカー五輪代表チームは30日夜11時45分(韓国時間)、カタール・ドーハのアブドラ・ビン・カリファ・スタジアムで2016アジア・サッカー連盟23歳以下選手権(AFC U-23)の決勝戦に臨む。両国とも決勝進出した時点で既にリオデジャネイロ五輪本戦出場を決めているが、韓日戦は負けられない勝負だ。大韓サッカー協会は今回の日本戦での応援スローガンを「日本は韓国の優勝自販(JAPAN)機」に決めた(訳注:韓国語の自販〈=自動販売機、読み方はジャパン〉と英語で日本を意味するJAPANが同じ発音・表記になることをかけたもの)。
五輪代表チーム(23歳以下)のこれまでの戦績は6勝4敗4分と韓国が上回っている。直近の2試合はどちらもビッグマッチだった。2012年のロンドン五輪3・4位決定戦では朴主永(パク・チュヨン)と具滋哲(ク・ジャチョル)の連続ゴールにより韓国が2-0で勝ち、銅メダルを手にした。14年の仁川アジア大会準々決勝では張賢秀(チャン・ヒョンス)のPKで韓国が1-0で勝った。この時、韓国に敗れたメンバーが今大会の日本代表チームの主軸だ。日本はリオ五輪に備えるため、23歳以下が出場する仁川アジア大会に当時20-21歳の選手を主に出場させた。