サンジゲン×ライデンフィルムによって原作のクォリティが見事に画に保たれるとともに、宮野真守をはじめとする一新されたキャスト陣の白熱した競演が、走り屋たちの熱き魂を銀幕に叩きつけていく。もちろんクルマの走行音なども全てスクリーン・サイズ。原作のコミックは2013年で完結したが、『頭文字D』はまだまだ終わらない。
伝説が再び動き出す―。
一人の男が今、覚醒する。
豆腐屋の息子で、ガソリンスタンドでバイトする高校3年生の藤原拓海。このところ、彼の周囲が妙に騒がしい。秋名山・峠下りのドリフト勝負で、赤城レッドサンズのNO.2、高橋啓介の駆る最新鋭の黄色のRX-7が、一昔前の謎のパンダカラーのトレノ(通称ハチロク)に軽々と抜き去られてしまったというのだ。性能差、実に200馬力以上。抜かれた啓介も秋名の幽霊かと思うほど信じられない速さだった。
まもなくして赤城レッドサンズは秋名山に集結し、あの勝負を目撃していた池谷をリーダーとする秋名スピードスターズに交流戦を持ちかけ、何と対戦相手にハチロクを指名してきた。池谷はかつて“秋名最速の走り屋”と謳われていた拓海の父・藤原文太の存在を知り、彼に交流戦の参加を頼み込む。しかし当日、池谷や啓介たちの前に現れたのは・・・!
制作:2014年
©しげの秀一/講談社・2014新劇場版「頭文字D」製作委員会