2013年F3チャンピオンの韓国人ドライバー、WRCに挑戦へ

 夢を諦めかけていたイム・チェウォンはしばらく路頭に迷った。テレビ局のオーディション番組に応募し、心機一転を図った。サバイバル形式でテストを行い、一人を選ぶ「ザ・ラリースト」という番組で、イム・チェウォンは5000対1の競争率を勝ち抜いて、見事優勝の栄冠を手にした。イム・チェウォンは、モナコWRCに参加する現代モーター・スポーツ・チームに優勝者の資格で合流した。WRC現代モーター・スポーツ・チームは、イム・チェウォン以外はベルギー、スペイン、ニュージーランドなど全員が外国人ドライバーで構成されている。

 舗装道路のサーキットでタイヤが車体の外に飛び出したレーシングカーがタイムを競い合うフォーミュラとは違い、ラリーは量産車を改造した車でどろ道や雪道、砂利道などの悪路を走破する。一種の長距離障害物競走といったところだ。昨シーズンは350万人の観衆と6億2000万人のテレビ視聴者がWRCを満喫した。イム・チェウォンは「フォーミュラは繊細な操縦技術が必要だが、ラリーは車の動きを積極的に活用しながら多くの操作を同時にこなさなければならない」と話す。

 イム・チェウォンは現在モンテカルロに滞在している。育成ドライバー(ヤングドライバー)の資格であるため、ハンドルを握ってレースに出場することはできない。しかし、韓国人初のWRCドライバーに上り詰める道は徐々に近づいている。イム・チェウォンは「開拓者の精神で、WRCで韓国人ドライバーが活躍する姿を必ずお見せする」と力強く抱負を語った。

チャン・ミンソク記者
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