「日教組」が話題になってるので
週刊新潮2015.2.19号
p26~29
「日教組」教研集会で発表された亡国の授業光景
安倍政権を断罪し、天皇の戦争責任を問い、科学的評価を無視して放射能への不安を煽る。かと思えば、女子高生のスカート着用に反対するーー。こんな新左翼のプロパガンダまがいの偏った主張が、先生たちが発表した日常の授業風景の中にてんこ盛りだったのである
教育が人づくりの根幹であり、ひいては国づくりの礎になることは論を俟(ま)たない。その意味では、全国の小中学校や高等学校で今行われている授業風景を眺めれば、未来のニッポン像がおぼろげながらも垣間見えるのではないか。
その手がかりのひとつが、日教組が年に1回開催する教育研究全国集会(教研集会)である。これは教員たちが日ごろの教育実践を発表し、議論する場で、北海道から沖縄までの教室での取り組みがズラリと並ぶ、一大展示場の様相を呈するからだ。
2月6日から8日まで山梨県甲府市で解説された第64次大会も、全国から延べ1万人の教員が集まり、25の文科会に分かれて697の報告がなされた。
開催前日に行われた会見で、教研集会の目的を、
「常に子供たちに寄り添いながら、子供たちの心に共感して、保護者の方々とともに意見を交わし、悩みながら子供たちの未来を築いていく。その思いを実践の中で活かしていき、喜びや苦しみや悲しみを持ったものとして持ち寄り、全国の仲間で検証し、全国の子供たちに返していく」
と殊勝に語ったのは、日教組の加藤良輔委員長だった。かつては階級闘争を目的に、政治活動と反日教育に邁進した日教組も、旧文部省と和解して今年で20年。さすがに政治より教育を優先するようになったか。
だが、そのわりには6日朝、開会行事が行われた会場の外は騒然とした。機動隊のバリケードの前に、右翼の街宣車が数十台乗りつけ、「国賊思想集団、日教組をたたき出せ」「ノータリン輿石は”教育に政治的中立はありません”って言ってやがった」「くそったれ、輿石」などと、けたたましく叫んだのだ。
輿石とは、言うまでもなく日教組のドン、参院副議長の輿石東氏だが、この名が出てくるとなにやらキナ臭い。実際、開会行事で加藤委員長の次に挨拶した山梨県教職員組合(山教組)の梶原貴委員長は、
「私の10代前の山教祖の指導委員長、輿石東参議院副議長であります。私たちは輿石議員に支えられながら、そして支えながら、真の教育改革をめざして教育活動、組合活動を展開して・・・・」
と語り出し、続いて日教組の岡本泰良書記長が、
「平和、民主主義の基盤である憲法が、かつてない危機を迎えております。特定秘密保護法が強硬採決され、集団的自衛権の行使容認が閣議決定されました。情報の管理、統制と同時に、戦争のできる国づくりが進められようとしています」
とヒートアップ。どうやら日教組の政治性は、まるで影をひそめていないらしい。すると心配になるのが授業報告の中身だが、案の定と言うほかなかった。
たとえば、「社会科教育」についての文科会で6日午後、福岡県の中学校の男性教諭はこんな授業を報告した。日本国憲法を守る義務があるのは、
「天皇や大臣、国会議員や裁判官、公務員だ」
と生徒に答えさせ、こう問いかけたという。
「権力を持つ者をしばる。これを立憲主義といいます。(中略)さて、総理大臣の安倍さんはどうかな?」
続いて、大日本帝国憲法が発布された紀元節の2月11日、すなわち現在の建国記念の日の由来について、
「今から2674年前に神武天皇という実在しなかった天皇が、空から高天原に降りてきて日本を治め始めたという嘘だらけの日」
と生徒に説明。この憲法下での主権者は天皇だったとしたうえで、
「その天皇が戦後、何ら責任を問われなかった」
再び日本国憲法に戻り、
「国の行く末を最終的に決定する力、これが主権。それが国民にあると書かれている。総理大臣にあるとは書かれていない。それなのに安倍さんは?」
安倍政権および天皇制に対し、あるスタンスを押しつけるのである。
どこが政治的ですか
同じく6日午後、「平和教育」の文科会も、テーマは憲法だった。小学4年生に憲法を教えたという長野県の女性教諭は、戦争が起きたら9条はたちまち壊れてしまうと子供たちが気づいた。としたうえで、イスラム国の問題に触れて、
「こんなテロが日本で起きたらどうかな、と話したとき、”死んじゃう””大事な人が殺されちゃう””殺されたくない”と次々と意見が出ました」
と述べた。だが、教諭はこの素直な感想に納得せず、
「でも」と挟んで続けた。
「”そのテロの人たちを殺したら自分も同じテロの人になってしまう”という意見や、”せっかく日本は戦争をしないとなっているのに、これじゃ日本も戦争になってしまう”という声が子供から出てきました。憲法の授業をしていてよかったかな、と思いました」
では、座して死を待とうというのか。どこぞの護憲政党と同じ主張に子供たちを導いて悦に入っているようだが、小学生にこんな予断を与えるのは、いかがなものだろう。
だが、日教組の教師は、子供たちに予断を与えてなんぼのものらしい。同じ分科会でこの日、福岡県の小学校の女性教諭が「下記休業中の人権教育研修会」につて報告し、
「若い人に日の丸、君が代の歴史や、それが果たした役割を知ってほしいと思い、職場の人権教育研修で日の丸、君が代について教育を行うことができました。(中略)」安倍政権は戦争ができる国をめざし、戦争に協力する大義を作るために様々な攻撃をしかけてきて、かつての「修身」をおもわせる道徳を教科化してきている。国が何のためにどうしようとしているかを、しっかり教えなければいけない」
と熱弁をふるった。
国立市の元教育長で教育評論家の石井昌浩氏は、
「安倍首相にはこういう批判があるよ、と授業で伝えても問題ありませんが、一方的に、安倍首相は危険なことをしている、などと批判ありきで教えるのは行き過ぎです。子供は先生の言うことをダイレクトに受け止めてしまうので、十分配慮するのは当然です」
と釘を刺す^が、教育の政治的中立性を定めた教育基本法を尊重する気がないのは、宮崎県の特別支援学級の女性教諭も同じである。
「地域における教育改革とPTA」の文科会で、7日後とに彼女が報告したのは、こんな事例だ。
誰の目にも触れやすい場所に設置されていた組合掲示板の撤去を、新任の教頭からもとめられ、
「管理職であっても、組合掲示板を撤去しろと言うことはできません」
そう答えると、
「政治的な内容があってもですか」
と切り返されたので、
「そうです。どこが政治的ですか。組合自治に対する支配介入ですよ」
と答えたという。ちなみに、掲示板には「安倍政権の暴走が止まらない」という文言が、ヒトラー風の髭を生やした安倍首相の似顔絵つきで躍っていたが、女性教諭は意に介さず、最後は県の高教組を巻き込んで、共闘を説き伏せたと誇らしげに語った。しかも参加者が語るには、
「”このビラを貼ることで、どのくらいの効果があったのですか”と、質問者から問われた教諭は、”みんながよく見てくださいました。生徒も見てくれていて”と答えたのです」
しかも、組合自治とやらを建前に、政治的メッセージを生徒に伝えて、悪びれる様子もない女性教諭の返答を、分科会の出席者の大半が、当然のように受け入れたのである。
女子のスカートが歯がゆい
政治性は「両性の自立と平等をめざす教育」の文科会にもおよんでいた。たとえば7日午前、福岡県立高校の女性教諭の報告には、こんな文言が確認できた。
「”朝日叩き”により”従軍慰安婦問題”がすべて無かったことのように言い張る政治家の姿が、性差別での加害者の構造と重なる(中略)。性暴力、性犯罪の深刻な人権侵害は、”従軍慰安婦問題”を解決していくことで見えてくる」
だが、牽強付会とはこのことで、今日的な性犯罪に従軍慰安婦がどう結びつくというのか。
また、この文科会で盛んに叫ばれたのは、「男女混合名簿」や、男女ともに「さん」をつけているのは、おかしいのではないか、といった趣旨の質問があった。ジェンダー平等をめざす取り組みに対して、保護者の理解が十分なされていない現状が明らかになった」
と報告したが、男女の性差を尊重しない偏った姿勢に、どうして保護者が理解を示す必要があるのか。
だが、大分県の高校の女性教諭は、さらに過激な主張を展開した。
「制服をなくせばいいのに。男子はズボンで女子はスカートという伝統が崩れないことに、歯がゆい思いをしております。スカートをはきたくない子どもたちは進学をあきらめるしかない。もしくは自分を押し殺して3年間を過ごすことになる」
ならばついでに、勉強をしたくない子のために運動をなくせばいい、と主張してはいかがか。
この教諭は続けて、
「AKB48という存在が、かつて少女たちが援助交際をすることによって追い求めた、自己肯定感を育ててしまっているのではないかと思うんですね。AKB現象は見過ごせないんじゃないかな」
と、意味不明のことを口走って、こう結んだ。
「女子高生の性を搾取しようとする大人の手がある、ということは無視できないだろうな、と思います」
前出の石井氏は、
「AKBと援助交際をつなげたら、芸能活動がすべて援助交際になってしまいますよ。世の中すべてにイチャモンをつけているだけで、話になりません」
と呆れ果てるが、女性教諭の話は続き、福島の原発での過酷な労働で、”男性の人権”が踏みにじられている、と主張し、こう言った。
「『美味しんぼ』の『福島の真実』編は、単行本化されたとき、10か所以上の訂正が入った。真実が隠されようとしているんです。(中略)最初の発売予定日より遅くなったり、平積みにされていない本屋もあって、自主規制をかけている。こういった、無かったことにしよう、かくしてしまおう、という人たちの手に乗らないために・・・・」
ひたちなか総合病院放射線治療センター長の三橋紀夫氏が言う。
「あのマンガの”鼻血が出る”という表現には、根拠がない。科学的に証明されていないことを宣伝すれば批判されるのは当然で、それをもって、”真実が隠蔽された”だなんて、教育者としてまずいでしょう」
実は、原発や放射能を扱った授業の報告は枚挙に遑(いとま)がなかった。ここでは「平和教育」の文科会で7日午前に発表した。都立高校の家庭科教諭の例を挙げる。
彼女は会場で風船を膨らませ、それが割れると、こう話し始めた。
「良い香りが匂ってきませんか。輪足が膨らませた風船の中には香水が入っているんですね。本当だったら放射線は目に見えないし香りもしないのですが、匂いがしたっていうことは、すでに内部被爆をしていて、皮膚についたということは外部被爆をしていて、そこで育った作物とかを口に入れたら、それも内部被爆なんだよ、ということから授業をスタートさせます」
そして、自分の手で波動を模して生徒に突進し、
「波にぶつかると細胞を傷つけて、遺伝子を狂わせて・・・という話をします。一番影響がすごいんだなって思ったのは写真です。生徒には奮発してカラーで配ったんですがね」
拍手喝采を浴びた彼女がそう語るのは、1999年に東海村の核燃料加工施設JCOで起きた臨界事故で被曝して211日目に亡くなった篠原理人さんの代わり果てた顔、および、劣化ウラン弾に汚染されたというイタリアのサルデーニャ島で生まれた、双頭の羊の写真のことである。
偉人の伝記はダメ
だが、東京工業大学の松本義久准教授(放射線生物学)が指摘する。
「JOCの事故で亡くなった篠原さんは6~10シーベルト程度の線量を一気に浴びた。これは福島第一原発の事故後、最も被爆された作業員の方の20倍以上に相当します。ましてや一般人の被爆線量の100倍以上。2つの事故は同列には語れません。また、劣化ウラン弾の放射線と白血病や奇形との因果関係は、様々な学術論文で否定されている。報告された授業に欠落しているのは、原発とは関係なく自然から放射線を受けているという点でしょう。それを抜きに、放射線を少しでも浴びたら怖い、と教えているのなら、大きな誤解につながることが懸念されます」
福島つながりでは、「自治的活動と生活指導」の文科会で6日午後、福島県の小学校の女性教諭が、震災から半年後に、4年生の学習発表会で行った演劇について報告した。タイトルは「未来の浜」。自分たちの学校が津波に呑まれてしまうという筋書きだが、この学区では、3分の1の生徒の実家が、全壊か半壊の被害を受けたという。
教諭は「脚本は全部生徒のオリジナル」と主張するが、一部の生徒の発案を丸呑みし、津波に襲われた傷がいまだ癒えない子供たちに、恐怖のフラッシュバックを強要するとは、どういう教育なのだろうか。
見てきたように、妥当性が精査されないまま子供たちに供せられた”トンデモ授業”はゴマンとあり、仲間内で誉め合っていたわけだが、なかには罵倒された例もある。たとてば「平和教育」の文科会で7日午前に、千葉県の中学校の男性教諭が報告した、偉人の伝記を用いた授業だ。
キリストやナイチンゲール、キング牧師などの伝記を読み、じぶんたちの身近で似たような実践ができないかをグループで考えて発表し、平和とは何かを考えるという、常識的には”骨太の”授業の報告に対し、
「道徳的な要素が入ってくるし、人のために何かをしてあげるという自己犠牲のような人づくりになってしまう」
などの批判が矢継ぎ早に寄せられたのだ。一見、何でもありのように見え、その実、日教組のイデオロギーに忠実な報告しか受容されないのである。
最終日の8日午前に、同じ「平和教育」の文科会で、大分県の高校の男子教諭がいみじくも言った。
「18歳から選挙権が与えられることになりそうだ、と報じられてました。私はこれがチャンスととらえられると思うんです。我々は平和教育と政治教育をしないといけない。委縮することなく、自己規制することなく、歴史を知ったうえで選挙に行ってもらおう、と思っています」
政治教育によって子供たちの思想信条を操作し、洗脳したての18歳で投票に行かせられれば、国政を牛耳ることもできるーー。そんな彼らの亡国の企みだけは、許してはなるまい。
(´・ω・`)あーあ・・・
参考
18歳選挙
小4詐称青木大和のおかげでサヨク人脈が芋づる2
学生をオルグしてま~す
既存メディアがヨイショする「革命」の滑稽
週刊新潮2015.2.19号
p26~29
「日教組」教研集会で発表された亡国の授業光景
安倍政権を断罪し、天皇の戦争責任を問い、科学的評価を無視して放射能への不安を煽る。かと思えば、女子高生のスカート着用に反対するーー。こんな新左翼のプロパガンダまがいの偏った主張が、先生たちが発表した日常の授業風景の中にてんこ盛りだったのである
教育が人づくりの根幹であり、ひいては国づくりの礎になることは論を俟(ま)たない。その意味では、全国の小中学校や高等学校で今行われている授業風景を眺めれば、未来のニッポン像がおぼろげながらも垣間見えるのではないか。
その手がかりのひとつが、日教組が年に1回開催する教育研究全国集会(教研集会)である。これは教員たちが日ごろの教育実践を発表し、議論する場で、北海道から沖縄までの教室での取り組みがズラリと並ぶ、一大展示場の様相を呈するからだ。
2月6日から8日まで山梨県甲府市で解説された第64次大会も、全国から延べ1万人の教員が集まり、25の文科会に分かれて697の報告がなされた。
開催前日に行われた会見で、教研集会の目的を、
「常に子供たちに寄り添いながら、子供たちの心に共感して、保護者の方々とともに意見を交わし、悩みながら子供たちの未来を築いていく。その思いを実践の中で活かしていき、喜びや苦しみや悲しみを持ったものとして持ち寄り、全国の仲間で検証し、全国の子供たちに返していく」
と殊勝に語ったのは、日教組の加藤良輔委員長だった。かつては階級闘争を目的に、政治活動と反日教育に邁進した日教組も、旧文部省と和解して今年で20年。さすがに政治より教育を優先するようになったか。
だが、そのわりには6日朝、開会行事が行われた会場の外は騒然とした。機動隊のバリケードの前に、右翼の街宣車が数十台乗りつけ、「国賊思想集団、日教組をたたき出せ」「ノータリン輿石は”教育に政治的中立はありません”って言ってやがった」「くそったれ、輿石」などと、けたたましく叫んだのだ。
輿石とは、言うまでもなく日教組のドン、参院副議長の輿石東氏だが、この名が出てくるとなにやらキナ臭い。実際、開会行事で加藤委員長の次に挨拶した山梨県教職員組合(山教組)の梶原貴委員長は、
「私の10代前の山教祖の指導委員長、輿石東参議院副議長であります。私たちは輿石議員に支えられながら、そして支えながら、真の教育改革をめざして教育活動、組合活動を展開して・・・・」
と語り出し、続いて日教組の岡本泰良書記長が、
「平和、民主主義の基盤である憲法が、かつてない危機を迎えております。特定秘密保護法が強硬採決され、集団的自衛権の行使容認が閣議決定されました。情報の管理、統制と同時に、戦争のできる国づくりが進められようとしています」
とヒートアップ。どうやら日教組の政治性は、まるで影をひそめていないらしい。すると心配になるのが授業報告の中身だが、案の定と言うほかなかった。
たとえば、「社会科教育」についての文科会で6日午後、福岡県の中学校の男性教諭はこんな授業を報告した。日本国憲法を守る義務があるのは、
「天皇や大臣、国会議員や裁判官、公務員だ」
と生徒に答えさせ、こう問いかけたという。
「権力を持つ者をしばる。これを立憲主義といいます。(中略)さて、総理大臣の安倍さんはどうかな?」
続いて、大日本帝国憲法が発布された紀元節の2月11日、すなわち現在の建国記念の日の由来について、
「今から2674年前に神武天皇という実在しなかった天皇が、空から高天原に降りてきて日本を治め始めたという嘘だらけの日」
と生徒に説明。この憲法下での主権者は天皇だったとしたうえで、
「その天皇が戦後、何ら責任を問われなかった」
再び日本国憲法に戻り、
「国の行く末を最終的に決定する力、これが主権。それが国民にあると書かれている。総理大臣にあるとは書かれていない。それなのに安倍さんは?」
安倍政権および天皇制に対し、あるスタンスを押しつけるのである。
どこが政治的ですか
同じく6日午後、「平和教育」の文科会も、テーマは憲法だった。小学4年生に憲法を教えたという長野県の女性教諭は、戦争が起きたら9条はたちまち壊れてしまうと子供たちが気づいた。としたうえで、イスラム国の問題に触れて、
「こんなテロが日本で起きたらどうかな、と話したとき、”死んじゃう””大事な人が殺されちゃう””殺されたくない”と次々と意見が出ました」
と述べた。だが、教諭はこの素直な感想に納得せず、
「でも」と挟んで続けた。
「”そのテロの人たちを殺したら自分も同じテロの人になってしまう”という意見や、”せっかく日本は戦争をしないとなっているのに、これじゃ日本も戦争になってしまう”という声が子供から出てきました。憲法の授業をしていてよかったかな、と思いました」
では、座して死を待とうというのか。どこぞの護憲政党と同じ主張に子供たちを導いて悦に入っているようだが、小学生にこんな予断を与えるのは、いかがなものだろう。
だが、日教組の教師は、子供たちに予断を与えてなんぼのものらしい。同じ分科会でこの日、福岡県の小学校の女性教諭が「下記休業中の人権教育研修会」につて報告し、
「若い人に日の丸、君が代の歴史や、それが果たした役割を知ってほしいと思い、職場の人権教育研修で日の丸、君が代について教育を行うことができました。(中略)」安倍政権は戦争ができる国をめざし、戦争に協力する大義を作るために様々な攻撃をしかけてきて、かつての「修身」をおもわせる道徳を教科化してきている。国が何のためにどうしようとしているかを、しっかり教えなければいけない」
と熱弁をふるった。
国立市の元教育長で教育評論家の石井昌浩氏は、
「安倍首相にはこういう批判があるよ、と授業で伝えても問題ありませんが、一方的に、安倍首相は危険なことをしている、などと批判ありきで教えるのは行き過ぎです。子供は先生の言うことをダイレクトに受け止めてしまうので、十分配慮するのは当然です」
と釘を刺す^が、教育の政治的中立性を定めた教育基本法を尊重する気がないのは、宮崎県の特別支援学級の女性教諭も同じである。
「地域における教育改革とPTA」の文科会で、7日後とに彼女が報告したのは、こんな事例だ。
誰の目にも触れやすい場所に設置されていた組合掲示板の撤去を、新任の教頭からもとめられ、
「管理職であっても、組合掲示板を撤去しろと言うことはできません」
そう答えると、
「政治的な内容があってもですか」
と切り返されたので、
「そうです。どこが政治的ですか。組合自治に対する支配介入ですよ」
と答えたという。ちなみに、掲示板には「安倍政権の暴走が止まらない」という文言が、ヒトラー風の髭を生やした安倍首相の似顔絵つきで躍っていたが、女性教諭は意に介さず、最後は県の高教組を巻き込んで、共闘を説き伏せたと誇らしげに語った。しかも参加者が語るには、
「”このビラを貼ることで、どのくらいの効果があったのですか”と、質問者から問われた教諭は、”みんながよく見てくださいました。生徒も見てくれていて”と答えたのです」
しかも、組合自治とやらを建前に、政治的メッセージを生徒に伝えて、悪びれる様子もない女性教諭の返答を、分科会の出席者の大半が、当然のように受け入れたのである。
女子のスカートが歯がゆい
政治性は「両性の自立と平等をめざす教育」の文科会にもおよんでいた。たとえば7日午前、福岡県立高校の女性教諭の報告には、こんな文言が確認できた。
「”朝日叩き”により”従軍慰安婦問題”がすべて無かったことのように言い張る政治家の姿が、性差別での加害者の構造と重なる(中略)。性暴力、性犯罪の深刻な人権侵害は、”従軍慰安婦問題”を解決していくことで見えてくる」
だが、牽強付会とはこのことで、今日的な性犯罪に従軍慰安婦がどう結びつくというのか。
また、この文科会で盛んに叫ばれたのは、「男女混合名簿」や、男女ともに「さん」をつけているのは、おかしいのではないか、といった趣旨の質問があった。ジェンダー平等をめざす取り組みに対して、保護者の理解が十分なされていない現状が明らかになった」
と報告したが、男女の性差を尊重しない偏った姿勢に、どうして保護者が理解を示す必要があるのか。
だが、大分県の高校の女性教諭は、さらに過激な主張を展開した。
「制服をなくせばいいのに。男子はズボンで女子はスカートという伝統が崩れないことに、歯がゆい思いをしております。スカートをはきたくない子どもたちは進学をあきらめるしかない。もしくは自分を押し殺して3年間を過ごすことになる」
ならばついでに、勉強をしたくない子のために運動をなくせばいい、と主張してはいかがか。
この教諭は続けて、
「AKB48という存在が、かつて少女たちが援助交際をすることによって追い求めた、自己肯定感を育ててしまっているのではないかと思うんですね。AKB現象は見過ごせないんじゃないかな」
と、意味不明のことを口走って、こう結んだ。
「女子高生の性を搾取しようとする大人の手がある、ということは無視できないだろうな、と思います」
前出の石井氏は、
「AKBと援助交際をつなげたら、芸能活動がすべて援助交際になってしまいますよ。世の中すべてにイチャモンをつけているだけで、話になりません」
と呆れ果てるが、女性教諭の話は続き、福島の原発での過酷な労働で、”男性の人権”が踏みにじられている、と主張し、こう言った。
「『美味しんぼ』の『福島の真実』編は、単行本化されたとき、10か所以上の訂正が入った。真実が隠されようとしているんです。(中略)最初の発売予定日より遅くなったり、平積みにされていない本屋もあって、自主規制をかけている。こういった、無かったことにしよう、かくしてしまおう、という人たちの手に乗らないために・・・・」
ひたちなか総合病院放射線治療センター長の三橋紀夫氏が言う。
「あのマンガの”鼻血が出る”という表現には、根拠がない。科学的に証明されていないことを宣伝すれば批判されるのは当然で、それをもって、”真実が隠蔽された”だなんて、教育者としてまずいでしょう」
実は、原発や放射能を扱った授業の報告は枚挙に遑(いとま)がなかった。ここでは「平和教育」の文科会で7日午前に発表した。都立高校の家庭科教諭の例を挙げる。
彼女は会場で風船を膨らませ、それが割れると、こう話し始めた。
「良い香りが匂ってきませんか。輪足が膨らませた風船の中には香水が入っているんですね。本当だったら放射線は目に見えないし香りもしないのですが、匂いがしたっていうことは、すでに内部被爆をしていて、皮膚についたということは外部被爆をしていて、そこで育った作物とかを口に入れたら、それも内部被爆なんだよ、ということから授業をスタートさせます」
そして、自分の手で波動を模して生徒に突進し、
「波にぶつかると細胞を傷つけて、遺伝子を狂わせて・・・という話をします。一番影響がすごいんだなって思ったのは写真です。生徒には奮発してカラーで配ったんですがね」
拍手喝采を浴びた彼女がそう語るのは、1999年に東海村の核燃料加工施設JCOで起きた臨界事故で被曝して211日目に亡くなった篠原理人さんの代わり果てた顔、および、劣化ウラン弾に汚染されたというイタリアのサルデーニャ島で生まれた、双頭の羊の写真のことである。
偉人の伝記はダメ
だが、東京工業大学の松本義久准教授(放射線生物学)が指摘する。
「JOCの事故で亡くなった篠原さんは6~10シーベルト程度の線量を一気に浴びた。これは福島第一原発の事故後、最も被爆された作業員の方の20倍以上に相当します。ましてや一般人の被爆線量の100倍以上。2つの事故は同列には語れません。また、劣化ウラン弾の放射線と白血病や奇形との因果関係は、様々な学術論文で否定されている。報告された授業に欠落しているのは、原発とは関係なく自然から放射線を受けているという点でしょう。それを抜きに、放射線を少しでも浴びたら怖い、と教えているのなら、大きな誤解につながることが懸念されます」
福島つながりでは、「自治的活動と生活指導」の文科会で6日午後、福島県の小学校の女性教諭が、震災から半年後に、4年生の学習発表会で行った演劇について報告した。タイトルは「未来の浜」。自分たちの学校が津波に呑まれてしまうという筋書きだが、この学区では、3分の1の生徒の実家が、全壊か半壊の被害を受けたという。
教諭は「脚本は全部生徒のオリジナル」と主張するが、一部の生徒の発案を丸呑みし、津波に襲われた傷がいまだ癒えない子供たちに、恐怖のフラッシュバックを強要するとは、どういう教育なのだろうか。
見てきたように、妥当性が精査されないまま子供たちに供せられた”トンデモ授業”はゴマンとあり、仲間内で誉め合っていたわけだが、なかには罵倒された例もある。たとてば「平和教育」の文科会で7日午前に、千葉県の中学校の男性教諭が報告した、偉人の伝記を用いた授業だ。
キリストやナイチンゲール、キング牧師などの伝記を読み、じぶんたちの身近で似たような実践ができないかをグループで考えて発表し、平和とは何かを考えるという、常識的には”骨太の”授業の報告に対し、
「道徳的な要素が入ってくるし、人のために何かをしてあげるという自己犠牲のような人づくりになってしまう」
などの批判が矢継ぎ早に寄せられたのだ。一見、何でもありのように見え、その実、日教組のイデオロギーに忠実な報告しか受容されないのである。
最終日の8日午前に、同じ「平和教育」の文科会で、大分県の高校の男子教諭がいみじくも言った。
「18歳から選挙権が与えられることになりそうだ、と報じられてました。私はこれがチャンスととらえられると思うんです。我々は平和教育と政治教育をしないといけない。委縮することなく、自己規制することなく、歴史を知ったうえで選挙に行ってもらおう、と思っています」
政治教育によって子供たちの思想信条を操作し、洗脳したての18歳で投票に行かせられれば、国政を牛耳ることもできるーー。そんな彼らの亡国の企みだけは、許してはなるまい。
(´・ω・`)あーあ・・・
参考
18歳選挙
小4詐称青木大和のおかげでサヨク人脈が芋づる2
学生をオルグしてま~す
既存メディアがヨイショする「革命」の滑稽
コメント
コメント一覧
え?キリストの出生の嘘とかはいいのか?w
やっぱりキリスト教系カルトが反日の母体になりやすいのかな。
そもそも、ナイチンゲールじゃなくて、クリミア戦争教えた上でナイチンゲールをおしえないと相当偏る。
18歳参政権は18歳~の二重国籍の人(朝鮮学校にいるような在日朝鮮人と日本人のハーフとか)に投票権を与えることになる。
だから反対する左翼はいないんじゃないですか?
本来であれば、日本国籍を選択した者のみに限定すべきですね。
そもそも、韓国とか2重国籍自体認めていない国とは相互主義でみれば
当然だめなはずですよね。そっちの国籍もちつつなんて。
熊の子孫ニダ!とかいう民族があったような・・
それはきっと本当なのだろうw
>ナイチンゲールじゃなくて、クリミア戦争教えた上でナイチンゲールをおしえないと相当偏る
えっ。全然知らないんですが、何読んだらいいんだろう。
>18歳参政権は18歳~の二重国籍の人に投票権を与えることになる
あーー!!それかぁ!!
一旦、地政学やおそロシアのイメージとかは置いておいて、
クリミア戦争自体が、カトリック(フランス)とギリシア正教(ロシア)の争いという前提で、
ナイチンゲールの神のお告げをきいてのくだりを聞くと
またちがった印象をもつかとw
(元々はトルコでのギリシア正教の扱いの騒動ですが、それをしかけたのもフランスで、トルコの揉め事に着込まれやすさも昔からなんだなとw)
あと最近のウクライナの揉め事は地政学的なものですが、
そのフランスらの介入のしかたをみてみると歴史を繰り返しているようで・・・
「ナイチンゲール 神話と真実」という別の視点で美化している本なのですが、
ナイチンゲールの一般的な偉人伝との差異がある点は面白いです。
献身的に本人が直接看護をした人というのは明らかに美化で、
父親のコネとカネで、政府の仕事で管理や物資調達や調査を手伝ったようです。
(自発的に動いたというより、政府が動いています)
偉業として有名な感染症の死亡率の改善の話ですが、実際には衛生管理をしようとしていますが、
政府そろって知識が足りず、管理していた病院でかなりの被害をだし、
死亡率4割を数%(この数字2%だったり4%だったり)にさげたというのは明らかに嘘でしょう。
(後の感染症の治療確立と混同して美化してるのかと)
政府の意向でその責任を認めていないため偉人伝でそこが省かれて、
後の感染症対策や一応はじめようとしていた衛星管理をしたという部分が、
誇張されたんじゃないかと考えています。
政府含めた宗教的な都合があって、露骨に美化された人物で、
母性とか聖人ではなく、裕福な家庭にうまれたただの意識高い系かなと
( ゚Д゚)・・・・
ネトウヨクオリティでおなじみ駒崎弘樹氏の「フローレンス」はナイチンゲールからとった
と書いてあったんで、何と不遜なと思ったんですが
実際のナイチンゲールも思ってたのと違ったというオチでしたか。
ある意味記憶が甦りつつ、もやっとしてた部分がわかってきたようなきがします^^;
そのころ、クリミア戦争自体しらないのにナイチンゲールだけで知ってる人がまわりにも結構いて、びっくりしました。
偉人伝だけの知識だった子供のころでも、
神の啓示やら過酷な環境に耐えたみたいなどーでもいい件は、脚色だとわかっていましたが、
この手の親のコネの概念がそのころはわからずに、金持ちだけどがんばって現地で看護したんだなとおもっていましたからね。
最近の役人崩れやその子供のあやしげな活動(なんかハーフとかキリスト教とか西洋関係者でそういう人多いですね。社会貢献というなの地位固めと自己啓発)を知っていれば、小学生でももっと懐疑的だったでしょうけどw
感染症の死亡率の改善というのは誇張にもほどがありますよね。
進んだのはもっと近代で、第2次世界大戦やべトナム戦争時すら、数%なんて数字じゃすんでないですからねw
特にイギリスなんて1900年ころには、日本でのコレラの流行に一枚かむレベルの横暴な振る舞いをしたくらいで、先進国の中でもかなり遅れた認識だったのがイギリスです。
ja.wikipedia.org/wiki/ヘスペリア号事件
ドイツの細菌学者がいなかったら、世界的な終息はなかったのかなと。
(ドイツもすぐ細菌兵器的な悪魔の研究フィクションの餌食になりやすいですがw)
>クリミア戦争自体しらないのにナイチンゲールだけで知ってる人がまわりにも結構いて
いや私もそうです。というか疑ってかかろうという発想自体がなかった!
>ヘスペリア号事件
うわあ何だこりゃぁ~~~~
この中のハートレー事件もひどいですね
何かおかしいな、と漠然と感じているものの
こうして目の当たりにすると自分が植え付けられた歴史観がガラガラと崩れていきますね・・・・
>細菌兵器的な悪魔の研究フィクションの餌食
(´・ω・`)731ですな
もしかしてドイツ日本をそうやって叩いて利を得てる国があったりするのかしら・・・・