HTB(北海道テレビ)制作の人気バラエティー番組「水曜どうでしょう」の“ミスター”ことタレントで監督の鈴井貴之(53)と、同番組の藤村忠寿ディレクター(50)が29日、都内のHMV&BOOKS TOKYOで行われた舞台「SHIP IN A BOTTLE」DVD発売記念トークショーを開いた。席上で「水曜どうでしょう」の今後について言及した。

 鈴井の演劇プロジェクト「OOPARTS」の新作舞台「HAUNTED HOUSE」が2月12日に東京・池袋サンシャイン劇場で開幕するのを控え、2人は現在、都内で連日、けいこをしている。鈴井は作、演出、出演で、藤村ディレクターも前作「SHIP IN A BOTTLE」に続き、役者として舞台に立つ。鈴井はトークショーの最後に「首を長く…いつとは言いませんけど、また4人で、ね」と藤村ディレクター、嬉野雅道ディレクター(56)大泉洋(42)と、再び「水曜どうでしょう」の企画を始める考えを明言した。

 藤村ディレクターも「首脳陣が集まっているから」と、鈴井と舞台のけいこの合間に「水曜どうでしょう」について話し合っていることを示唆。それを受け、鈴井は「密にいろいろな話をできる機会がある。OOPARTSをやるってのは、いいことなんだよね。(『水曜どうでしょう』の企画で)海外に行った時のホテルも一緒で、どうします、ああしましょうという話を、よくするんで」と意味深な表現で続いた。

 ただ、具体的な企画までは進んでいないという。藤村ディレクターは「最近、いろいろ言うと、ニュースになっちゃうからね。おかしいよね。『新作の構想が!!』みたいな。『実は、けいこの後、ロケが決まってるんです』なんて、もし言ってみたら…全然、決まってねぇけど」と、ジョーク交じりで語った。その後、2人で「『この公演が終わったら、3月の末には北極に行きます』なんて言ってみたら…さぁ、どこまで拡散されるかな」と言うと、観客から大きな拍手が起こった。すると2人は、さらに拍車がかかり“妄想トーク”を連発した。

 藤村D いよいよ、もう、北極点に(行く)。我々ね…ミスターねぇ。

 鈴井 北極圏じゃなくて、北極点!!

 藤村D 行きますよ!! 大泉が犬ぞりでウワーッと…俺らは後ろで3人で…いよいよですよ。

 鈴井 3月下旬に…ご期待ください!!

 そんな暴走気味の“妄想トーク”でイベントは幕を閉じたが、「水曜どうでしょう」は今後も、揺るぎなく続いていくようだ。藤村Dは「20年たっているけど…『どうでしょう』ってのは、ずっと続くんだという気がしますよ」と語った。鈴井も「ここ最近、お互いのことをより深く、とみに知る機会があって…ここ4年くらい、いい感じになりましたね」と答えた。

 2人は、「HAUNTED HOUSE」に出演する森崎博之(44)がリーダーを務め、大泉も所属する演劇ユニット「TEAM NACS」についても言及した。東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)が選ぶ第58回ブルーリボン賞で、大泉が主演男優賞を受賞し、安田顕(42)が助演男優賞にノミネートされたことを引き合いに、鈴井は「ブルーリボン賞を取ったんだから。取っちゃったし、ノミネート…4人の中で2人が、こう(大きく)なって。うれしい反面、あいつら、かわいそうですよ。今日、記者さんもいらっしゃってますけど、いろいろなところで(パパラッチに)狙われてますよ」と言って、笑った。