震災や原発事故で被災したペットを保護するため、県動物救護本部(本部長・浦山良雄県獣医師会長)が三春町に設置、運営していたシェルターが28日までに、全てのペットを飼い主に返したり、譲渡したため閉所された。同本部は同日、シェルターを県に寄付した。県は今後、シェルターを改修して動物を保護したり、動物と触れ合ったりできる動物愛護の拠点として活用する方針で、新年度予算に関連費計上を検討している。
同本部は2011(平成23)年10月、全国から寄せられた義援金を活用し、診察室やシャンプー・トリミング室などを備えた犬猫用のシェルターを開設。昨年12月に閉所するまで、避難区域に残されたり、避難する飼い主と離れざるを得なくなったペットを保護し、ピーク時で300匹余り、延べ約1000匹の犬と猫を同シェルターで保護していた。
浦山本部長が県庁を訪れ、内堀雅雄知事に目録を手渡した。浦山本部長は「全国からの支援があったからこそ、施設を運営してこられた。今後は、県の動物愛護拠点として有効に活用してほしい」と話した。
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