規制委が厳重注意へ 再発防止策を指示
原子力施設への核査察などを担う公益財団法人「核物質管理センター」の職員のパソコンからデータが流出した問題で、原子力規制委員会は27日の定例会合で、同センターを厳重注意することを決めた。また、今年3月末までに事実関係や再発防止対策を報告するよう指示した。
データは、職員が無断でインストールしたファイル共有ソフトを介して流出。規制委は、職員が共有ソフトを使ったことや、データ流出発覚後も規制委に報告しなかったことを「誠に遺憾」とした。
さらに規制委は、同センターが外部業者による不正アクセスの常時監視を始めた昨年8月下旬以前に、今回明らかになった以外の不正アクセスやデータ流出がなかったかどうか調査するよう求めた。
この日の会合では委員から、原子力規制庁も同センターをきちんと監視するよう求める意見が出た。【酒造唯】